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「セミナー・封鎖」,メールリストへの投稿を転載 [反核・平和]

数日前に,abolition-japan,草の根メディア九条の会,それに高等教育フォーラムの3つのメールリストに投稿した文章を転載します.前の3つの記事と内容が重なる部分もあります.ただし写真は今回初公開です.参加者数は,プログラムによると50名,それに学生が十数名と,支援の人々が数名ほどでしょうか.
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スコットランドでの「大学人によるセミナー・基地封鎖」

「ファスレーン365」*については何度かご紹介していますが,その一環として,去る1月7日にスコットランドのファスレーン基地で行われた「大学人によるセミナー・封鎖」に参加してきました.なかなか得難い体験でしたので,これについて簡単に報告したいと思います.

これは,「大量破壊兵器と大学人」というテーマでのセミナーと,基地ゲートを封鎖するという「フィールドワーク」とを兼ねたイベントです.つまり,セミナーを基地ゲートを封鎖する形で実施し,プレゼンテーション・討議をするだけでなく,実践的に大量破壊兵器にまつわる活動を妨害し,また,これに対する警察や社会の反応を調べるというものです.

当然逮捕が予想されるので,参加者にはその覚悟が必要です.しかし逮捕といっても,これまでの現地の運動の実績によって,一晩の留置でほとんど確実に釈放され,罪にも問われないという状況が作られています.それでも,歩道で参加するなど逮捕回避という参加も可能です.私は「逮捕覚悟」を選びました.

午前10時から始まりましたが,午前中は「セミナー」に重点を置いて,逮捕が起こらないよう歩道で実施されました.発表者の持ち時間は10分です.私はこのセッションで発表させてもらいました.午後の途中から,座長のサインで逮捕覚悟の参加者が基地ゲート前に「着席」します.これまでの例から,しばらくすると警察が排除にかかり,そこで何人かの逮捕者が出ることが予想されました.このためセミナーのテンポが上がり,講演は一人3分ぐらいで回転して行きます.

ところが結局終了時間の午後4時まで警察は全く介入せず,封鎖を黙認するかたちになりました.時おり職員の車がゲートに向かおうとすると,警察が別のゲートに迂回するよう指示します.この事態は主催者もあまり予想していなかったようで,時間も余り,歌を歌ったりして時間をつぶすことになりました.

終了時刻を過ぎて暫くして,大半の人は予定通り帰りましたが,かなりの数のボランティアと,参加していた学生のほとんどが封鎖の「延長戦」を決行,あとで聞いたところでは,結局教員,学生それぞれ17人が逮捕されたとのことでした.でも想定どおり翌日の正午ころには全員が起訴されることもなく釈放されました.

参加者の中には相当著名な人もいたようです.たとえば Michael Randle(マイケル ランドル)氏には,日本語に訳された著書**があります.彼とは,現場で行動を共にする小グループ(アフィニティー・グループと称する)で一緒でしたが,事前には全く知りませんでした.また,経済学関係のリチャード・ジョリー教授(Sir Richard Jolly)も相当な著名人のようです.サセックス大学名誉教授(Honorary Professor)で,国連の仕事を長年やっているようです.

当日発表されたペーパーは次からダウンロード出来ます.もちろん上の両氏の論文もあります.
 http://www.faslane365.org/en/academics_and_scholars/submitted_papers_for_seminar_7th_jan_2007
私のものは次にも置いています(日本語も.英語は事後修正版)
 http://ad9.org/pegasus/F365/forATSBj.html1401577.gifリンク修正,2010.12.15

「安心して」逮捕のリスクを引き受けることが出来るという非常にまれな状況というのもさることながら,実際に(いまのところ象徴的な範囲ですが)大量破壊兵器の活動を妨害出来るということで,たいへん達成感を持てる,エンパワーされる経験です.参加者の間から「またやろう」という声が上がっています.

私は基地ゲートの前に8時間ほどいたことになりますが,スコットランド人の反トライデント世論が結構強いというのを実感します.それは,ゲート前は決して交通量の多い道路ではないのに,封鎖しているわれわれを応援するクラクションがかなり頻繁に聞かれたのです.

この件については私のブログにも断片的に書いていますので,どうぞご覧下さい.数枚の写真や当地の新聞のコピーも置いています.
 The Longest Day
 スコットランド議会によるトライデント違法化の動き
 「講演が10分を超えたら逮捕」

「世界市民の協力」で基地を継続的に封鎖するという趣旨から,是非日本からも最低1チームを派遣をしたいと思って準備をしています.核兵器は「九条」の対極にあるものです.日本の市民がファスレーンに出かけることは,九条を「輸出」する活動の一つであると位置づけたいものです.その反作用によって九条を「守る」活動もエンパワーされると思います.
どうぞ「ファスレーン365日本実行委員会」のブログ,「ゴイル湖運動家支援」のサイトをご覧下さい.
 http://faslane365.blog86.fc2.com/
 http://www003.upp.so-net.ne.jp/maytime/goilsupt.html

なお,ファスレーン365日本実行委員会の次の会議は来週月曜です.関心のある方は是非おいで下さい.
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ファスレーン365日本 第4回実行委員会 
日時:1月22日(月)18時30分
場所:アミカス 研修室A(福岡市高宮.西鉄天神大牟田線,高宮駅すぐ)
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* イギリスの核兵器を更新するかどうかの決定が行われる時期に当たり,同国の核兵器基地の入り口に1年間,各国の市民が交替で座り込んで基地の機能を妨害することで,核兵器が国際法に違反することを際だたせます.それにより更新反対の世論を高め,更新の中止(=英国の非核化)を実現しようという野心的なプロジェクトです.今年10月1日から始まりました.
ウェブサイト:http://www.faslane365.org/

**  市民的抵抗—非暴力行動の歴史・理論・展望 (単行本) , Michael Randle (原著), 石谷 行, 寺島 俊穂, 田口 江司 翻訳


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JUNSKY

当方のブログで、早まって電子署名を御紹介したところ、賛同の声と伴に、その賛同者の方も含めて署名者の個人情報が国家権力の「監視リスト」に入ってしまうという懸念が表明されています。
今回は英国政府の監視リストにさへ入ってしまい当然アメリカ情報部の監視リストにも入ってしまうという懸念があります。
そういったリスクに対してどのように対応するのか難しい問題が横たわっています。
by JUNSKY (2007-01-28 11:47) 

yamamoto

そもそも署「名」運動というものは,そのようなリスクを引き受けてでも,自分の名前を相手に届けるということです.また,どんな運動でも,リスクのない運動というものは効果もそれだけ小さいということではないでしょうか.
by yamamoto (2007-01-28 13:44) 

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