「コンマス」? [身辺雑記]
きのう日曜の夕方は,バイオリンソロのコンサートに出かけた.ウイーンフィルのコンサートマスター,ライナー・ホーネックさんの演奏を,三輪郁さんがピアノ伴奏する.早めに会場に着いたので,指定席だったら“S席”に相当するような,前から数列目の座席に座った.
ピアノ独奏の時もそう思うのだが,第一曲目というのは,何となくまだ楽器がよく目覚めていなくで,遠慮がちに,はにかんで音を出しているように聞こえる.それとも単にこちらの気持ちのせいだろうか.
しばらくすると楽器は十二分に鳴りだしていて(あるいは自分の耳がウオームアップして),演奏者も,会場も,「乗ってくる」という感じ.2曲目はバッハの有名な無伴奏曲「シャコンヌ」.生で聴いたのは初めてだった.たった一本の楽器で,オーケストラとは言わないまでも,室内楽ほどの多様さと豊かさを感じさせる.「人生のすべてが込められている」というような評論があったような気がする.たしかに・・・.
私の座席の前と右は女子高生の大集団がぎっしりと埋めている.隣で,「フィルハーモニーの“フィル”ってどういう意味かなあ」と話し合っている.「“満たす"って意味かなあ」とか.
私もあんまり気にしたことがなかったが,少し考えて,正解らしいことが思いついた.そこで,ついつい職業病の説明グセが出て,女子高生の会話に介入してしまう.
「“フィロソフィー”っていうでしょ?」
「哲学?」
「うん,“ソフィー”は知識で,“フィロ”は愛する,“つまり知を愛する”.だから,フィルハーモニーは,ハーモニーを愛するって意味じゃないかな.」
「あー,すごい!」
感心してもらってうれしかったが,もし間違っていたら大変.あとで辞書で接頭辞“phil-"を引いてみて確かめた*.
そのあとの女子高生同士の会話で「“コxxス”を呼ぶなんてすごいね」というのが耳に入った.すぐに「コンマス」,つまりコンサートマスターのことと推測した.つまり,彼女らはおそらくオーケストラ部か何か音楽サークルのメンバーで,その業界用語を使ったということだ.
音楽より言葉の話になってしまった.
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*リーダース英和から
phil-, philo-
「愛する」 「…に親和的な」 「…びいき」 の意 (opp. mis-).
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―胸糞悪い「美しい国、日本」― 新聞を見ていると、悲惨なニュースが急激に増えている。それも政府の施策が庶民を“いじめる”ニュースである。 「国保滞納 差し押さえ増」「国保、払いたくても」(朝日新聞2月4日付け朝刊)を読んだ妻が、悔しさを表情にためて“胸糞悪い”と私に訴えてきた…[続く]







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