映画「沈まぬ太陽」 [メディア・出版・アート]

見た映画は話題の「沈まぬ太陽」.原作をちょっと手に取ったことはあるのだが,なにしろあの長編,読むまでには行かなかった.驚いたのは観客の多さ.客席はほとんど満員だった.休日でも,また人気の映画でも,これほどの入りは最近経験したことがない.
途中休憩をはさむ3時間を超える大作で,十分に見応えのあるものだった.もちろん細かく言えば,描写不足,説明不足だったり,説明目的ミエミエの台詞があったり,難点はあるが,主演の渡辺謙のみごとな演技を中心に,よくドラマティックにまとまっていた.労働組合がこのように大きく肯定的に扱われる映画も最近では少ないだろう.
日航123便墜落事故がテーマの大きな柱である.広島,長崎は世界平和にとっての「聖地」だという人がいたが,同じような意味で,御巣鷹山は日本の航空輸送の安全に関わる人にとっての「聖地」だろう.(もっとも,事故原因そのものについては,公式に流布されている「修理ミス説」は大いに疑問であり,「ミサイル標的機原因説」についても公に議論されるべきだ.)
印象に残ったシーンの一つは,総理大臣の「使い」(瀬島龍三がモデルと思われる)が,自分が担ぎ出した国民航空(もちろん日航がモデル)会長に「クビ」を言い渡した後の場面だ.事故の後,総理大臣から頼まれて就任したのに,「政治」の都合でクビにされることに会長は当然怒る.靖国神社の境内でこの密会は行われるが,別れた後,「使い」は靖国に参拝するため神社に向かって歩いて行く後ろ姿になり,一方会長は画面を横切って左手に去る.このシーンで語られた台詞と併せて,戦争と事故という,規模は違うが失われた多くの命に対するこの映画の姿勢が込められているように思えた.
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日本アカデミー賞って発表前から予想できて、 しかも予想通りになりますね。( ^ _ ^; この作品も、作品賞を取るかなと思ったらその通りになりました(爆) でも受賞の時のケン・渡辺氏の言葉は胸にきました。 観ていないと何もわからないので、 DVDで鑑賞しました。
池田信夫先生が『沈まぬ太陽』を100%フィクションだと自らのブログでのべています(参照)。同小説については、たとえばウィキペディア一つをみても分かるようにその方法論にはさまざま意見があるようです。ならば、そもそもフィクションだとエンドロールでも明らかにしているのに、何故、池田先生はそこに…[続く]
『華麗なる一族』や『大地の子』『白い巨塔』などのヒット作を世に送り だしてきた人気作家・山崎豊子の同名ベストセラー小説を渡辺謙を主演に 迎えて映画化。 巨大企業の都合に翻弄され、海外の僻地への島流しのような人事を受けつつ も自らの信念を貫きとおしていく姿を..
『白い巨塔』、『華麗なる一族』などで知られる人気作家・山崎豊子の同名ベストセラー小説の映画化。日本航空をモデルにした国民航空を舞台に、権力に翻弄されながらも自らの信念に従って生きる男を壮大なスケールで描いた社会派ヒューマンドラマだ。主演は『硫黄島からの手紙』の渡辺謙。共演は三浦友和、石坂…[続く]
この映画の秀逸な面は、史上最大の航空機事故を再現しながら、労働組合運動に熱心だったという理由だけで左遷を強いられた主人公恩地のリアルな描写だ。脚本が非常にいいと思う。今まで報道されなかった舞台裏も見ることができるので、是非お勧めしたい。
「沈まぬ太陽」監督若松節朗原作山崎豊子出演*渡辺謙(恩地元)*三浦友和(行天四郎)*松雪泰子(三井美樹)*鈴木京香(恩地りつ子)*石坂浩二(国見正之)*香川照之(八木和夫)*木村多江(鈴木夏子)*清水美沙(小山田修子)*鶴田真由(布施晴美)*柏原崇(恩地克己)*...







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