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佐賀県の共産党大会(県党会議) [社会]

3つ前の記事で,共産党の大会議案について書きましたが,先の日曜日はまさにこれについて議論する共産党の佐賀県大会(県党会議という)でした.代議員として出席し,ブログに書いたような内容に加え,秘密法反対運動についても発言しました.

このブログで過去にも再三書いたように,議題が「大会議案審議」であるにもかかわらず,ほとんどの発言は議案のテキストそのものに触れません.これだけ多岐にわたり,複雑な問題を扱い,しかも相当に長大なテキストを対象としていて,百人をこえる人が集まっているのに何の疑問もない,異論もないというのは全く不自然なことです.なにか「改まった」場では誰も本音を言わないというこの社会の悪習から,残念ながらこの組織も自由ではないということでしょうか.あるいは「民主集中制」というルールの履き違えということもあるでしょう.ますます重要になって来たこの党の役割に照らせば,この悪弊を急いで改めることはまさに焦眉の急と言うべきです.そうしなければ集団の「英知」を結集するということは出来ません.応援のクリック歓迎

各県の大会はこの日かその一週間前に一斉に開かれているので,党員ブログでその紹介がちらほら見られますが,内容に立ち入ったものはほとんどありません.党の規約の,すでに廃止された公開制限条項に未だにとらわれているためかも知れません(記事「ブログ時代の共産党大会」参照).しかし今日ではこのような会議はほぼ原則公開となっているため,常識的な範囲での公表は可能です.実際,発言をまるごと公開している比例区候補の例もあります(もっとも,その内容は「無難な」ものですが).

というわけで,以下に当日の私の発言を掲載します.文字化に際して,書きことば調に変えたり,文章を少し整理したりしています.また,全国大会の代議員に立候補もしましたが,残念ながら落選しました.

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(以下,12月22日の佐賀県党会議での発言)

「議案審議」と言うことになっていますが,しかし大会決議案そのものに対する議論が少ないように思います.全体的にたいへん素晴らしい内容ですが,2,3問題点を感じていますので,その点を述べたいと思います.

そのまえに本日のこの会議,県委員長にお尋ねしたいんですけれども,メディアへの公開,案内はされたのかどうか.党を世間に露出するたいへんいい機会だと思いますが,どういう政策になっているか,お尋ねしたいと思います.

また,この中央委員会決定ですが,中央委員会の中で何か議論になった点があれば,その点ご紹介いただきたい.議論の内容が全く紹介されませんので,分からないんですよね.もっと透明性を上げる必要があるかと思います.それから,もし採決になったとすれば,それは何対何で可決されたか.そういう情報もよろしければお知らせ頂きたいと思います.

秘密法敗北の総括を
さて,議案に入る前に秘密法の問題に触れたいと思います.残念なことに秘密保護法が可決されてしまいましたが,なぜ阻止できなかったかと言う総括を是非ともやらなければならないと思います.とにかく最後は盛り上がったんだ,たいへんな盛り上がりを見せたんだ,で終わってはいけないと思います.教育基本法が改悪された時が実はそうでした.まともな総括がないんです.(赤旗新聞を)見てもわかります.「とにかく最後は盛り上がった」で終わっているんです.

それだと結局同じことを繰り返してしまう.つまり,とにかく盛り上がったで終わるということは,それを阻止すると言う展望を持ってなかったということになるわけです.もし阻止すると言う展望,戦略・戦術を持っていたとすれば,なぜ負けたのか,その敗因分析を必ずしなければいけないわけです.ですから,それがないと言うことは,ひょっとして阻止すると言う気概,展望を持っていなかったのではないかと疑われてしまいます.ですから是非ともやらなければいけない.教育基本法の敗北の時の総括なしというのは,繰り返してはいけないと思います.

福島原発事故による避難者への対策を
次に,この議案そのものについて,一つ,大きな疑問があると思いますのは,福島の被ばく者の問題,避難者の問題,帰還の問題について,ほとんど触れられていないと言うのは非常に重大です.パンフレットの13ページの下の方に数行,「国の責任で,全面賠償と,命・健康・暮らし・環境を守る対策を徹底することを求める」と書いてあるだけです.14万人にもおよぶ放射能難民の人たちに対する対策,これはとても難しい問題なのです.この人たちを,どの程度の線量まで帰還を勧めるかとか,あるいはもっと大規模な移住を提案するのか,たいへん難しいシビアな問題なのですが,そういうことについて,是非とも責任を持って提案しなければいけないと思います.福島県の会議では当然問題になっているだろうとは思いますが,福島だけの問題ではなく,これは明かに全国民の問題です.

ところが政府・規制庁は,11月20日付けで,「帰還に向けた安全・安心対策に関する基本的考え方(案)」というのを出して来ているのですが,ここの中にはどういうことが書いてあるかというと,結局20ミリシーベルトで線を引こうとしているのです.20ミリシーベルトは避難区域のことだったんですけれでも,20ミリシーベルトだったら帰還していいんじゃないかと言う,そいういう政策を打ち出そうとしています.20ミリシーベルトがどれだけひどい被ばく環境かということを想像して見て下さい.20ミリシーベルトのもとでガイガーカウンターがどれだけけたたましく鳴るか.痛くもかゆくもないから,数字だけではピンとこられないかも知れませんが,自然放射線の数十倍(発言では数百倍と言ったが訂正),とんでもない値です.そういうことを政府が進めようとしている以上,これに敏感に反応しないといけないと思います.それが一点です.

尖閣問題と国内右傾化の一体性
もう一点は尖閣問題です.私は,尖閣問題というのは秘密保護法と全く密接に関係があり,このような日本の軍国主義化,右傾化,極右化というのは,尖閣という危機を煽ることによってはじめて可能になったと思うのです.今回の秘密保護法もそうです.一体のものだと思うのです.ですからどうしたら平和解決が出来るかと言うことをどんどん提案していかなければいけないし,今回の防空識別圏の問題での国会決議というのはたいへん問題があると思います.なぜかと言うと,防空識別圏というのは戦後最初に日本とアメリカが設定したんですよ.そしてそれと同じことを今回中国がやっただけなんです.何十年も遅れて.ですから,相手に撤回しろと求めるのなら,自分たちから設定した防空識別圏をまず撤回しないと,それを言う資格はないわけです.ですから全会一致で国会決議したということは挑発以外のなにものでもない.ほんとに対立を煽る,ナショナリズムを煽ることに加担したと思いますので,これは重大な問題だと私は思っております.そういう意味で,是非見直しをお願いしたい.

この問題では,専門家は非常に少ないんですけれども,反戦自衛官と言われた小西さんと言う方が,ほとんど唯一そういう論陣を張っておられます.ネット上で.彼はもと自衛官ですからそういうことに詳しいわけですね.

実際,飛行計画書を提出すると言うことも,アメリカは認めているわけですから,民間航空会社に飛行計画書を提出するななどと求めているのは日本だけなんですね.そういうことからも,是非とも,ナショナリズムに迎合するような政策はぜひとも止めた方がよろしいと思います.

まだたくさんあるんですけれども,もう時間が一分ぐらいしかなく,中途半端になりますので,これで終わりたいと思います.ありがとうございました.
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ろうのう

共産党が宇都宮氏を都知事選に立てるようですが宇都宮氏では選挙に勝てないと思うので人気の出そうな人をたてるように共産党を動かしてください。
by ろうのう (2013-12-29 15:43) 

バッジ@ネオ・トロツキスト

ろうのうさん、単に都知事選に勝てるかどうかという問題ではないでしょうよ。
この問題は、日本の左翼やリベラル・市民派が、体制派から受けている村八分を自分たちの中でも再生産し、結局は「長いものには巻かれろ」式の全体主義を自分たちの中でも共有していることを一般社会レベルで露出している点で重大でしょう。
ことは、都知事選での批判派の「利敵行為」などではなく、その逆に多数派による革新民主運動の堕落と腐敗の容認・助長だと思いますね。

かつても、共産党幹部が白を黒と強弁してそれに党内多数が盲従した(たとえば袴田の野坂スパイ説に対する党指導部による非難・隠蔽と党内多数によるその受容など)ようなケースはありましたが、今回の事件ではこういう悪しき多勢迎合が日本の左派・リベラル陣営内にも広く存在していることがネット上で確認された点で重大です。多くの人間が「利敵行為」を恐れて何も発言しないような現状のことです。批判派に「利敵行為」の捏造レッテルを貼り付けて無視しようとする多くの人びとの態度のことですよ。
日本社会は、国民の42%が首相の靖国参拝を肯定・容認するだけでなく、「左」の側もどうしようもない思考停止・民主主義喪失状態のようですね。
社会変革の前途は多難でしょう。

by バッジ@ネオ・トロツキスト (2014-01-11 12:01) 

ろうのう

安倍の暴走を止めるには都知事選での勝利は大事なことだと思います。安倍ほど酷い反動はそうそうないんですから。カール・マルクスだって南北戦争の際はマルクス派よりずっと後衛の北軍政府を応援したわけですし。
by ろうのう (2014-01-13 16:42) 

バッジ@ネオ・トロツキスト

ろうのうさん、リンカーン大統領との交友(文通関係)があったマルクスの北軍支援は、今回の問題を考える際の比喩、類推にならないと思いますがね?
マルクスなら、靖国右翼小泉が後ろ盾になっている細川を応援して安倍のファッショ暴走に風穴を開けようなどという珍論で民衆扇動をするだろうとでも仰りたいのでしょうか???
by バッジ@ネオ・トロツキスト (2014-01-14 08:49) 

ろうのう

小泉については、彼はもう形骸化してますし。それとバックには小沢氏もいます。なので少なくとも安倍ほどには酷くはならないでしょう。
by ろうのう (2014-01-14 21:25) 

バッジ@ネオ・トロツキスト

小泉が「形骸化」しているなら、ますます細川の脱原発公約は怪しげなものであるともいえましょうね。
しかし、小泉は「形骸化」などしていませんよ。特に彼の靖国主義は。
小泉は、数日前も安倍の靖国参拝を擁護する談話を公表しています。

何よりも、今回の細川立候補表明が小泉の支援を不可欠の前提としていた以上、悪しき方向の温存拡大の可能性は否定出来ません。
脱原発の空公約化と靖国主義の多様化を伴う増殖の方向です。

脱原発は重要課題です。
しかしそれでもそれは、少なくとも原発が全基稼働停止中の今は、憲法的戦後レジームの全面的破壊策動への対抗よりは劣位の課題でしょう。
秘密保護法と原発政策続行の関係一つみてもそれは解ります。

あどけない願望と幻想への固執は、脱原発課題達成の足元をも掘り崩してしまうのではないでしょうか?
我々は、こういう問題でも民主党政権誕生以来の歴史と教訓を想起すべきだと思います。もう、騙されてはいけない!
by バッジ@ネオ・トロツキスト (2014-01-15 11:09) 

ろうのう

どう騙されても安倍晋三の下劣さには及ばないと思います。
by ろうのう (2014-01-16 18:49) 

バッジ@ネオ・トロツキスト

日頃共産党応援団やっているハズの五十嵐仁センセイが「宇都宮、細川両候補のいずれが当選しても、原発維持・推進をめざしている安倍内閣にとっては大きな打撃となるにちがいありません。」だってよぉ!www

「概念の無いところにやって来ている言葉」を弄んでいる左翼学者の認識水準って、ホント、あどけないんですねwww

自分が吐いている「大きな打撃」という言葉の意味を、ちょっとは考えてみろやって言うんだよwwww

あの都知事候補ありて、この学者あり、ということかね!!!
by バッジ@ネオ・トロツキスト (2014-01-24 19:34) 

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