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今回は成功しないかもしれません.それでも私たちは最初の一歩を踏み出さないといけないんです [社会]

香港の学生闘争,テレビ東京のWBSが先週,10月15日に特集で伝えました.とても素晴らしい内容なので書き起こしをしました.いつもはコメンテーターのTPP万歳,消費増税当然論でうんざりさせられますが,こんないい内容も.それとも,「日経系が持ち上げるくらいだから,やはり『カラー革命』の一種だ」とでも??

-----書き起こし------

大浜キャスター:ごらんのように大規模デモの収束に向けて,当局がデモ隊の強制排除に乗り出すなど,香港政府は学生たちに対し強硬姿勢を強めています.行政長官の選挙から民主派を事実上排除するとした中国政府の決定が,今後翻る可能性が極めて低いとされるなかで,若者たちはなぜ,この終わりのない戦いに挑み続けているのか,その背景を取材しました.応援のクリック歓迎
DSC_6359w300.jpg(群衆のコール)「行政長官 辞任しろ! 辞任しろ!」
民主的な選挙と行政長官の辞任を求め,一時は10万人以上にも膨れ上がったデモ隊.学生リーダーのひとり,ジョシュア・ウオンさんの呼びかけで集まりました.
(スーパー:学生リーダー ジョシュア・ウオンさん(18才)
おととい18才になったばかり.この8月までは高校生でした.
ジョシュアさんは先月末,香港政府庁舎に突入しようとした学生グループの先頭に立ち,警察に40時間以上拘束されました.
字幕「みんなが民主活動に参加すれば最後は必ず何かが変わる!人が歩き出せば道ができる.」
10万人もの群衆を前に堂々と演説をするジョシュアさん.そして,何日も座り込みを続けるのもまた,同じ世代の若者たち.彼らは皆,影響力を増す中国への危機感を感じていました.

デモ隊が占拠を続ける最大の拠点,香港政府ビルの前.あちこちにメッセージや意見を書き込む掲示板,「民主の壁」が出来ていました.

字幕「香港人よ 目を覚ませ!」「私たちの香港を守れ」

そこに,メッセージを書こうとする小さな男の子がいました.その姿を両親が見守っています.
「子供たちに民主をどう勝ち取るかを感じて欲しいんです.これは教科書では学べないことですから.」
子供たちに民主を学ばせようと,訪れる家族の姿は後を絶ちません.制服姿の中学生や高校生の姿もありました.

香港北部の高校に通う何諾桐(カ・ダクトウ)さん.高校2年生です.
「疲れた.やっと学校が終わった!」
毎日,学校帰りに1時間かけて,デモの現場に通っています.
「先生はとにかく気をつけるようにと,私たちの安全を心配してくれています.」
何さんの両親も,安全な場所での活動に限り,認めてくれています.
デモの現場で,私服姿の何さんが立っていたのは,民主の壁の前でした.

「皆さん.これは高校生が作った“民主の壁”です.あなたのメッセージを書いて下さい.」

もともとは,保護者の許可が得られず,この場に来られない同級生のメッセージを貼ったのが始まり.通りがかった人から自分も書きたいと言われ,この「民主の壁」を立ち上げました.メモ用紙を切り,裏に両面テープを.すでに4,000人以上のメッセージが集まりました.

女子高生:「2017年には私は19才になっているから投票権があります.中国政府の決定に不満なら,納得できる形を勝ち取るべきです.」

政治への関心が高い香港の高校生たち.これは,学校で学ぶある科目の影響もあると言います.
女子高生:「『通識』という授業が役に立っていますよ.」
通識とはどんな授業なのでしょうか.
通識担当 黄沫恩先生:「通識の授業では,政治など身近ではないことを討論します.討論すれば関心を持ち関心を持てば行動する.だから今みんなデモの現場に行っているんです.」
生徒が自ら考える力を育て,積極的に社会活動への参加を促す通識の授業.それは,中国本土とは真逆の教育だと言います.
「香港社会では学生がこういう考え方を持つべきだと考えています.中国本土のような,『何でも従わせる』教育は受け入れられません.」

そんな教育環境で育った香港の若者たち.政府の決定に疑問を持ち,抗議の行動を起こしたのは自然な流れだと言います.デモ現場に3日間泊まり込む,李坤彦(リ・コンゲン)さんもそのひとり.
「高校生になって自分の考えを持ち始めました.ここにいる人はみんな,自分で考えた上で行動しています.」

翌朝,李さんたちは自宅に着替えを取りに行くことにしました.3日ぶりに自宅へ.李さんは祖母と二人暮らしです.孫がデモ活動に参加することには反対です.李さん,デモのニュースが気になります.

「勉強もしないでこんな活動に参加するなんて,なに考えてるの?子供たちは何も分かっていない.いま香港は彼らのせいで混乱して何もいいことがない.平和が一番大事だよ.」

今の安定を望む大人と,将来への不安を感じる若者.お互い理解し合うことは出来ません.
高校生:「香港の不動産はバカ高くて,いい学校を出て一生懸命働いても買えません.時々勉強しても意味がないと思うことがあるんです.」
世界一高いと言われる香港の不動産.高校生のうちから買えないと諦めるしかないほど深刻な問題なのです.不動産価格を押し上げているのは中国本土からの投資マネー.自分の生活にも影響を及ぼし始めた中国の存在に,李さんは,不安と危機感を募らせているのです.

(高校生二人のデモ現場に向かう映像)「頑張ります.」
再びデモの現場へ戻ります.

DSC_6351w300.jpgDSC_6357w300.jpg(警官隊がデモ隊に近づく)
デモ隊と警官隊との睨み合いは,ほぼ三週間に及びました.終わりの見えない闘い.それでも多くの学生は占拠を続けました.中国政府が選挙制度改革を撤回し,学生たちの要求を飲む可能性は,ほとんどありません.学生たちはどう考えているのでしょうか.

大学生:「私たちはこの数日で現状を変えることができないことはよく分かっています.」
「ほとんどの学生はこの道が決して楽ではないことは覚悟の上です.今回は成功しないかもしれません.それでも私たちは最初の一歩を踏み出さないといけないんです.」

ついに今日,香港政府は収束に向けて,デモ隊の強制排除に乗り出しました.しかし,一歩を踏み出した学生たちにとって,これは長い戦いの始まりなのかも知れません.

(スタジオでのやりとりへ)
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