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佐賀大学の学長選は香港の行政長官選挙並みの事態 [憲法・教育基本法]

先月22日,佐賀大学は次期学長に宮崎耕治氏を選出しました.しかしこの結果は,もう1人の候補者とで争われた教職員の投票結果を無視するものでした.佐賀新聞は「助手・係長以上を対象にした意向調査投票では、藤本氏の得票が宮崎氏を大きく上回った」と書いています.最終的には,学外7名,学内7名からなる「学長選考会議」の投票で決まることになっていますが,それが少数得票者を選んだのです..

 佐賀新聞の報道
 http://www.saga-s.co.jp/news/saga/10101/200384
 佐賀大学の公式発表はこちら
 https://www.saga-u.ac.jp/gakuchosenko/27senko/senkokaigi.html

1昨日(7月7日),名誉教授懇談会という催しがあり,私も出席しました.「懇談」の部分で学長選の結果について問題提起したいという意図もありました.現職を「卒業」したとは言え,やはり長く勤めた職場のことは気がかりです.応援のクリック歓迎

長い学長の話があり,懇談へと移りました.まず,N先生が学長選の結果について意見を述べられましたが,いまひとつ趣旨が分かりにくい発言でした.大学側が回答する前に,「関連質問です」と言って私が挙手し,「他に2点質問したいことがあるが,それは後で」と前置きして,次のように質問しました.
「教職員の多数意志を,学外者が相当数を占める会議(学長選考会議)でひっくり返すと言うのでは,大学自治が成り立っていないのではないか」

学長は答えず,事務職員が長々と手続きに瑕疵がないことを説明しました.しかしそんなことは分かっていて,訊いてもいないのです.

なにしろ「懇談」として設定された時間はわずか5分でした.学長の話の後,司会が「皆様のご意見を」と促し,同時に終了予定時刻も告げましたが,時計を見るとわずか5分後でした(他の発言もあって実際には少し伸びて10分余りはありましたが).予告した別件の質問のため再度挙手しましたが(一番前の席で,しかも挙手した手を振ってアピールしました),司会は取り合ってくれませんでした.

その後の立食パーティーで,学長を務められたこともある先生が,私の発言で何が起こったか分かった,今まで全く知らなかったと言われました.発言の意味はあったようです.

別の方から,私が質問しようと思っていた他の2つは何かと尋ねられました.それらは次のことです.

1)文科省が各大学に改革パターンから「3択」を迫っているが*,このような枠組み,アジェンダ設定は,あらかじめ大学側に相談があったのか.もし相談なく文科省からの一方的なものであれば,違法なものではないか**.

2)安保法制=戦争法は,立憲制そのものの転覆で,クーデターのようなものだ.単なる政治問題ではない重大性がある.地理上の自治体である地方議会で反対声明が上がっているが,専門業種の自治体である大学も何か発言すべきではないか.大学として,あるいは各教授会として,そのようなことを考えているか.

国立大改革-時代錯誤-毎日読者150707t.gif残念ながら,これら2つの質問は「未遂」に終わりました.

上記(1)に関連して,福岡の市民が文科省を鋭く批判しています.毎日,7日の読者投稿です.肝心の大学自身(大学首脳部)が,このレベルの批判精神をキープしているのか心配しています.「学問の自由」や「大学の自治」という言葉が,単なるお題目とみなされていないか.


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* 次の文書の3ページ,【評価の方法】の項
http://www.mext.go.jp/component/b_menu/shingi/toushin/__icsFiles/afieldfile/2015/06/16/1358943_2.pdf
** 国立大学法人法で文科省から大学に指示できるのは「中期目標」に限られる.しかしこれにしても,参議院の付帯決議で,その「実際上の作成主体が法人である」,つまり大学であるとされている.
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