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「基地引き取り運動」について [反核・平和]

1401577.gif[移設問題というデマ]に関しては,NHKの「沖縄空白の一年~“基地の島”はこうして生まれた」を是非ご覧下さい.1401577.gif2016.10.11追記:国会答弁:「普天間代替施設は日本政府の法的義務ではない」
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沖縄の基地の「引き取り運動」というのがあります.東大の高橋哲也氏も中心的にコミットされているようです.この運動について意見を述べたいと思います.まず結論から言えば反対です.

何よりも,この運動は,普天間/辺野古の問題は「移設問題である」という日米政府によるデマ(1401577.gif↑冒頭参照)を前提にしています.そもそも移設ではなく普天間基地の単なる撤去の問題です.
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また,この運動は,「安保条約容認派が国内で多数である以上,米軍基地をどこかで引き受けなければならない」という前提に立っていますが,かりに安保体制を認めるにしても,これだけたくさんの米軍基地が日本国内に必要だということにはなりません.なぜ減らしたらいけないのか,その説明がありません.

ただ,この提案は,全国の自治体が,いわゆる「移設先」とされている名護市と同じ「痛み」をなにがしか共有しなければならない,知らない顔をしてはいけない,という問題の指摘としては重要です.しかしそのような共有・連帯の方法としては,実際に基地を引き受けることと,「普天間の移設ではなく撤去を」と政府に求めることの2とおりがあります.(過去に以下のブログ記事で,後者の必要性を主張しました.)
  「本土」の全自治体は,「基地受け入れ表明」か,それとも
  「普天間基地無条件撤去を政府に要求する」かの二者択一を迫られている


  「県外」で名指しされた自治体の,論理的に正しい断り方

問題点を指摘する一つの「レトリック」としては注目すべきものはでありますが,現実に実行するとなると,始めに述べたように「移設」のデマに加担し,米軍の日本でのプレゼンスのレベルの維持を図ることになってしまいます.

「基地を引き取る」と言っても,モノではないので,恐らく大規模な土木工事が不可避で,「引き取る」という言葉では表現しきれないように思います.また,「基地」という小ぎれいな言葉で表されるものの実体は,工業的殺人のための施設,つまり「殺人工業地帯」なのです.そのようなものを,どのような場所であれ(グアムも含め),またどのような理由であれ,新しく作ると言う運動を,平和運動の中に持ち込むとして,一体どれだけの賛同が得られるでしょうか.「まずは差別構造の是正が先で,基地削減はそのあと」という論理が,平和運動,市民運動を支配するというのは,とても受け入れ難く思います.

沖縄県とそれ以外との差別構造がなくなる,あるいは少しでも解消に向かう見通しがつかないことへの焦りの気持ちは理解出来ます.しかしそれに立ち向かう方向としては,市民運動,特に沖縄県外のそれが,普天間基地閉鎖のための行動を開始する,質・量ともに強めることだと思います.8月20日の琉球新報に掲載された「引き取る行動・大阪」の松本亜季さんの意見に,「『基地はどこにもいらない』と叫ぶことが,結果として沖縄に基地を固定化する事態を招いた」とありますが,確かに“叫ぶ”だけではダメで,行動が足りなかったのだと思います.そのような意味で,私は数年前に普天間基地への封鎖行動を提案しています.(次のブログ記事)

 「基地阻止」から「基地閉鎖」への直接行動の拡大を
    ― “Futenma 365” の提案 ―

  
2012年9月27日から30日にかけての普天間基地封鎖行動から「オキュパイ普天間」というグループができ,その年の暮れにレビュー集会が開かれ,私も参加しました.
http://torimodose-futenma.tumblr.com

「叫ぶ」だけでなく,このような実践的行動が有効だと思います.いまのところ辺野古,高江で手一杯なのか,「オキュパイ普天間」の動きは止まっているようですが・・・.なんとか再開してほしい,再開したいものです.
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