So-net無料ブログ作成
検索選択

CTBT高崎データのグラフ化更新 [仕事とその周辺]

CTBT高崎観測所が大気中微粒子の放射能を継続的に監視しています.包括的核実験禁止条約(CTBT)の発効に向け,核爆発を監視する地球的システム整備の一環です.日本では他は沖縄にあります.
このデータは福島原発事故直後の,それ以前の1億倍もの放射能濃度を記録しました.今回,昨年末発表分のデータをグラフ化しました.応援のクリック歓迎
ctbt-takasaki2016dec.jpg
オリジナルデータエクセルファイル
セシウム137が未だに50〜60マイクロベクレル/立方メートルで推移していることが分かります.
長い時間スケールではこちらのグラフをご覧下さい(このグラフを引用しているブログ記事).2011年の数字からは数十分の1に下がったとはいえ,原発事故以前が0.1マイクロベクレルのレベルだったのと比べると,その数百倍の濃度の放射能大気を呼吸していることになります.大気圏内核実験のころ以来の,人類史上稀な集団的人体実験になってしまいました.

なお,元のデータを見ると,50以上の値が続く一方で,突然,または継続して「検出限界以下」(数マイクロベクレル以下)というデータが見られます(グラフでは点が欠けている部分).しかしこのような変動は不自然なので,スペクトル解析ソフトがガンマ線のピークを同定し損なったためではないかと思われます.担当者に電話で尋ねてみたいと思います.
(過去のグラフは左の検索窓に「CTBT高崎」を入れて下さい.)

日本の市民運動に欠けているもの [社会]

高江や辺野古で果敢な座り込みが行われている沖縄を除いて,日本の市民運動に欠けているものとしては「直接行動」を挙げるべきだろう.これだけひどいスキャンダルにまみれた内閣がまだ続いている.これだけひどい被害を経験させられた原発が次々に稼働しようとしている.これを許している(おそらく)最大の要因は人々の無力感だろう.それは「どうせ・・・」で始まる言葉で表現される.「エンパワーメント」の逆の状態である.

ポスト・デモクラシーの現在,民主主義を取り戻す,または補完する手段としての「非暴力直接行動」が世界で効果をあげているが,ひとり日本ではこの行動形態が未だに「過激」と見なされているようだ.

民衆の運動を報道しない,あるいは過小にしか報道しないメディアを,公器として市民に取り戻すためには,それを伝えざるを得ないような状況を市民が作らなければならない.
応援のクリック歓迎

台湾では大通りを市民が占拠することによって政府を脱原発に変えた.韓国でも同様の市民の行動が大統領を辞めさせた(少なくとも何れも大規模な「道交法違反」).直接行動は何らかの「目に見える」効果を実感することが出来る.それは人々をエンパワーする.それによって参加者が増える(行為によるプロパガンダ).かたまりの大きさがある程度以上になると連鎖反応の臨界に達するウランと同様,デモも参加者の数がある臨界点を超えると,急速に拡大する.そのトリガーとなるものの一つは直接行動だろう.

市民グループはこの行動の選択肢を今こそ検討すべきだと思う.一昨年の戦争法阻止行動では,国会前で一人でトライしたが失敗した.大きな組織ほど責任も大きいと思う.
----------
この記事は「村野瀬玲奈の秘書課広報室」の記事「日本国民が安倍首相を辞任させることができるか、海外メディアは見ている。日本国民が安倍首相を辞任させることができないなら、最大の恥であり、日本人の隷従の証明となる。」に触発されて書いたものです.
参考:市民運動における非暴力直接行動—佐賀と大飯原発