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あいかわらず「総括」のない国会闘争 [社会]

tamura_in_kurume.jpg共謀罪が参院を通過して間もない6月24日,久留米市で共産党の田村貴昭議員による国会報告会が開かれた.大きなホールではなかったが,会場は参加者でぎっしり.当日の様子を簡単にまとめた赤旗の記事が田村議員のウェブサイトに転載されている.
http://tamura-takaaki.com/diary/6776/
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熱のこもった報告に参加者は聞き入ったが,何と言っても共謀罪を通してしまったのは大きな後退だ.それに対する深刻さが感じられないだけでなく,これに対する「総括」,つまりなぜ阻止できなかったのか,運動に何が欠けていたのかという話が全くなかった.

そこで「共謀罪を通してしまったのは大きな敗北だ.どう総括しているか」と質問した.「もし議席数で無理だったというなら,国会前のデモや集会は何の意味があるかと言うことになる」とも付け加えた.

これに対して田村氏は,「敗北とは思っていない」として,内閣支持率急落などを挙げた.これには驚いて再質問.録音したわけではないので一言一句正確というわけではないが,次のようなことを言った,ないし,言いたかった.

「共謀罪を通すか通さないかの点では敗北は明らかだ.敗北でないというのなら何のために多くの人が必至で頑張ったのか分からない.牛歩もしなかったのはなぜか.表現すべきものは,意見や情報だけではない.決意や本気度も表現の対象でなければならない.牛歩で止められないとしても,ことの重大さを国民に分かってもらうために必要だったはずだ」.田村氏は「引き取って,中央でも検討させてもらう」と返した.

質疑は田村氏と私とのこのやりとりだけだった.「敗北とは思っていない」という驚くべき回答に,フロアから他に何ら表立った反応がなかったことにも驚く.しかし散会して出口に向かうとき,知り合いに「よく言ってくれた」と肩をたたかれた.

出口の廊下には田村氏が待っていて参加者と握手をしていたが,私の番になり「まだ言いたいことは10ぐらいあった」と言う.田村氏からもフレンドリーな応答があったが,個人的なやり取りをここに書くのはふさわしくないだろう(と言っても大したやりとりではないが.)

結局は,「戦争法,どうすれば阻止できたのか」という雑誌寄稿の短文に書いたように,共産党の執行部としては,「結局は議席数の問題」という受け止め方ではないかと思われる.
http://pegasus1.blog.so-net.ne.jp/2016-04-22-1

このような,いわば議会至上主義のような考え方では,韓国の「キャンドル革命」も理解できないだろうし,沖縄で展開されている非暴力の直接行動も理解できないだろう.

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