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無人島のために殺し合いゲームまでしなければならないのか? [反核・平和]

自治会の業務で数軒の戸別訪問をすることがあり,時間・空間の有効活用ということで9条改憲反対の「3000万人署名」を携えた.もちろん「こちらの方は自治会とは関係ない個人としてのお願いです」と断るのを忘れてはいけない.拒否や反発も覚悟したが,今日接した4名が4名とも快く署名してくれた.ちょっと意外だった.議論を持ちかけられれば応じるつもりでもいたが,その機会はなかった.

miyako.jpgもし議論になれば,南西諸島への自衛隊配備の問題はよい材料になるだろう.改憲反対の人でも,「専守防衛なら」ということで自衛隊を容認する向きが多そうなこの頃だが,それは「外国に攻められた時はどうするのか」という“仮定の話”に影響されて,というケースが多いだろう(関連記事:「防衛」と「侵略防止」).しかしこの問題設定が現実離れしていることは,尖閣諸島をターゲットにした宮古島への自衛隊配備を考えれば分かるはずだ.日本版海兵隊とも言われる「水陸機動団」新設や佐賀空港へのオスプレイ配備もこの戦略の一環だ.つまり日本の軍拡の焦点の一つが,住民やその暮らしを守ることではなく,誰も住んでいな絶海の孤島を「守る」ことなのだ.(右の画像は動画「本当にこれでいいのですか? 宮古島」から)

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予算を審議しない予算委員会 [反核・平和]

2月末28日の衆院予算委員会は,「予算」の中味については全く審議しないまま,予算案が強行採決した(しかもその夜のうちに本会議まで通過した).この委員会審議で大きく報道されたのは,労働法制改変における「裁量労働制」の拡大問題だ.野党の追及などで,翌日安倍首相はこれの法案からの削除を表明することになったのは成果だが,本来の予算審議なしで終わることに野党が抵抗しなかったのは不可解.と言っても今に始まったことではなく,この委員会で「何にいくら使うか」と言う話題を聞いたことがない.それとも報道しないだけなのか?

yosankumikae-akahata180301.gif本会議の段階になって初めて,野党は組み換え動議を提出しているが,これでは単なるアリバイ作り,セレモニーと言われても仕方がないだろう.一般国民がその内容をほとんど知る機会もないのだから.もし知ることが出来たとしても,何の行動も,発言もする時間もない.

その組み換え動議の内容を,可決翌日の「赤旗」が伝えているが,その内容にも疑問がある.ネット版では「一方、米国から兵器を調達する有償軍事援助(FMS)など水膨れ予算の適正化などに1・9兆円程度の歳出削減を求め」とあるが,紙面では,1.9兆円の内訳にこの兵器関連の項目はない.例えば,問題の「イージス・アショア」の2000億円や,ミサイル防衛の1791億円には反対したのだろうか?(これらの金額については以下の報道参照)
「弾道ミサイル防衛(BMD)整備費の累計額が、18年度予算案で2兆円を突破する見通し」
「18年度予算案の概算要求では、従来より射程が長い新型迎撃ミサイル「SM3ブロック2A」やPAC3の改良型、弾道ミサイルと航空機の両方に対応可能な警戒管制レーダー「FPS7」の購入・整備などに約1791億円を計上。」
(毎日新聞2017年12月13日)
「イージス・アショア 導入には2基合計で最低2000億円」
「19日午前の閣議で決定した。2018年度防衛予算案に、施設設計費や設置候補地の地質調査費7億3000万円を計上する。」
(ロイター 2017年12月19日)
3/4追記:立民の議員・山内康一氏のブログ記事「2018年 予算委員会の攻防をふり返る」にも,予算そのもののことには全く触れていない.
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報道ステーション,アメリカによる先制攻撃の準備が進むと報じる [反核・平和]

先月15日の番組に続き,報道ステーションが朝鮮半島の戦争の危機を報じた.[音声トラック改定バージョン]

イントロや後藤コメントのいい加減さはともかく,大手メディアによる貴重な取材であり重要な警告だ.日本の平和運動が試される.直ちに大規模な反戦運動,戦争防止のデモを繰り広げないと,本当に危ない.もちろんそれで確実に予防できるわけではないが.「戦争法」廃止運動が,戦争そのものの予防に取り組んでいる姿が見えないのは,本当に異常だ.この報道だけでなく,「キューバ危機の時よりも危険」などという専門家の指摘も数多い.

mainichi180108senryu-t.jpg今日(8日)の毎日新聞,ほとんど唯一批判精神が見られるのは川柳欄.

俺は持つきみは捨てろよ核兵器
       東京 ホヤ栄一
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報道ステーション,米中間で朝鮮半島での開戦を前提とした「擦り合わせ」と報道 [反核・平和]

1401577.gif動画の音声トラックを更新)
先ほどの報道ステーション、アメリカと中国との間で、開戦を前提とした「擦り合わせ」が行われていたという驚くべく情報。ゲストコメンテーターが「まさか戦争にはならないだろうという気持ちがどこかありますね」と発言したが、この「正常性バイアス」に、戦争法廃止運動団体など平和運動が冒されていないか? 急いで反戦行動、戦争防止行動に取りかかるべきではないのか?

(アーカイビングのための録画につき、低画質です。)
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サーロー・節子さんのスピーチから [反核・平和]

ノーベル平和賞授賞式でのサーロー・節子さんのスピーチは歴史に残るものになるでしょう.是非とも多くの人にこのスピーチを読んでいただきたいと思い,そのきっかけになるように,その抜粋を転載します.また,テキストだけでなくノーベル賞サイトのYouTube動画で,聴衆の反応からも彼女の言葉の意味を感じ取ってもらいたいと思います.
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原文(英語,前半はベアトリス・フィンICAN事務局長
日本語訳(朝日新聞)
ノーベル賞サイトの動画(節子さんのスピーチ部分にリンク
・・・それにもかかわらず、広島と長崎の残虐行為を戦争犯罪と認めない人たちがいます。彼らは、これは「正義の戦争」を終わらせた「よい爆弾」だったというプロパガンダを受け入れています。この神話こそが、今日まで続く悲惨な核軍備競争を導いているのです。

・・・But still some refused to see Hiroshima and Nagasaki as atrocities - as war crimes. They accepted the propaganda that these were "good bombs" that had ended a "just war". It was this myth that led to the disastrous nuclear arms race - a race that continues to this day.
責任ある指導者であるなら、必ずや、この条約に署名するでしょう。そして歴史は、これを拒む者たちを厳しく裁くでしょう。彼らの抽象的な理論は、それが実は大量虐殺に他ならないという現実をもはや隠し通すことができません。「核抑止」なるものは、軍縮を抑止するものでしかないことはもはや明らかです。私たちはもはや、恐怖のキノコ雲の下で生きることはしないのです。
核武装国の政府の皆さんに、そして、「核の傘」なるものの下で共犯者となっている国々の政府の皆さんに申し上げたい。私たちの証言を聞き、私たちの警告を心に留めなさい。そして、あなたたちの行動こそ重要であることを知りなさい。あなたたちは皆、人類を危機にさらしている暴力システムに欠かせない一部分なのです。私たちは皆、悪の凡庸さに気づかなければなりません。

All responsible leaders will sign this treaty. And history will judge harshly those who reject it. No longer shall their abstract theories mask the genocidal reality of their practices. No longer shall "deterrence" be viewed as anything but a deterrent to disarmament. No longer shall we live under a mushroom cloud of fear.
To the officials of nuclear-armed nations - and to their accomplices under the so-called "nuclear umbrella" - I say this: Listen to our testimony. Heed our warning. And know that your actions are consequential. You are each an integral part of a system of violence that is endangering humankind. Let us all be alert to the banality of evil.
この会場にいるすべての皆さんと、これを聞いている世界中のすべての皆さんに対して、広島の廃虚の中で私が聞いた言葉をくり返したいと思います。「あきらめるな!(がれきを)押し続けろ!動き続けろ!光が見えるだろう?そこに向かってはって行け」

To all in this hall and all listening around the world, I repeat those words that I heard called to me in the ruins of Hiroshima: "Don't give up! Keep pushing! See the light? Crawl towards it."
以下,蛇足ながら引用者コメント:

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サーロー節子さんのノーベル平和賞受賞スピーチ [反核・平和]

サーロー節子さんのノーベル平和賞受賞スピーチです。最初の画像をクリックするとビデオ開始、他は画像が拡大します。前の方にノーベル賞委員会のあいさつと、ICANのフィン事務局長のスピーチ。聴衆の表情も多くを語っています。テキストだけでなく、ビデオをご覧になることをお勧めします。応援のクリック歓迎
setuko1.jpg
setuko2.jpg
ICANのベアトリス・フィン事務局長の受賞講演 日本語訳(朝日新聞サイト)
http://www.asahi.com/articles/ASKDB4GTRKDBUHBI007.html?iref=pc_extlink
サーロー節子さんのスピーチ 日本語訳(同上)
http://www.asahi.com/articles/ASKDB4H8VKDBUHBI008.html
オリジナル(英文)
https://www.nobelprize.org/nobel_prizes/peace/laureates/2017/ican-lecture_en.html
ノーベル賞委員会、Berit Reiss-Andersen氏のスピーチ
https://www.nobelprize.org/nobel_prizes/peace/laureates/2017/presentation-speech.html
以下、画像5枚。

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アメリカの「暴発」を防ぐには [反核・平和]

米韓軍事演習が今日(4日)からまた始まり,朝鮮半島の緊張が非常に高まっている.参議院は今日,「北朝鮮による弾道ミサイル発射に抗議する決議」を上げたが,これまた非常に一方的なもので,3月の当ブログ記事「翼賛国会への一里塚」に書いたことがそのまま当てはまる.どの国であれ,核・非核を問わずミサイル実験は許し難い.しかし,アメリカ軍がすぐそばまで来て「演習」と称して軍事力を展開していることを棚に上げ,朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の側だけを一方的に非難するのはだれがどう考えても公平さを欠く.米韓の行動に触れないということは,暗黙の支持を意味してしまう.つまり,わが国の参議院までがアメリカの軍事挑発に間接的に加担していることになる.

minuteman_test_aug2017.jpg核ミサイル実験と言えば,4ヶ月前,今年8月2日にアメリカもやっている.米軍ホームページの記事 “F.E. Warren AFB tests Minuteman III missile with launch from Vandenberg” を見ればよい(右の写真をクリック).これに対して,なぜ国会は非難決議を上げなかったのか?

全部の野党までこの決議に賛成したと言うことが,戦争がどのように始まっていくのかを物語っている.暗黙に,このような案件で「歩調を乱す」ことで「ヒコクミン」と指差されることを恐れているのだ.そのようにして,自国の「防衛政策」に対するあらゆる批判が「自粛」され,言葉が封じられていく.

いまこそ平和運動の出番だ.「戦争法廃止運動」が,戦争そのものを防止する運動をしなくてどうするのか?応援のクリック歓迎
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関連記事:核兵器禁止条約という前進の一方で左翼・リベラルまで国家主義に取り込まれる恐れ(2017/8/10)
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核廃絶の国際団体ICANにノーベル平和賞 [反核・平和]

核廃絶運動を進めて来た人々や団体は数多くありますが,比較的新しい国際組織であるICANに,今年度のノーベル平和賞が与えられました.これを機会に各国の核廃絶運動が勢いを増し,核兵器禁止条約の実効化の速度が上がることを望みたいと思います.そして北朝鮮の核だけでなく,その千倍以上も持っているアメリカはじめ核大国に人々の非難の目が向けられるように.何よりも「核抑止」の考えが(それは北朝鮮の核開発の動機でもある)無効化されるように.応援のクリック歓迎

新しいということもあってICANはあまり広く知られていないと思うので,そのホームページから,組織構造などを抜き書きしておきます.
http://www.icanw.org/campaign/structure-and-people/

International steering group (国際運営団体)
+ Acronym Institute for Disarmament Diplomacy
+ African Council of Religious Leaders – Religions for Peace
+ Article 36
+ International Physicians for the Prevention of Nuclear War
+ Latin America Human Security Network
+ Norwegian People’s Aid
+ PAX
+ Peace Boat
+ Swedish Physicians against Nuclear Weapons
+ Women’s International League for Peace and Freedom

International partners(国際パートナー団体)のうち,日本のものは次のとおり.
Human Rights Now
Japanese Physicians for the Prevention of Nuclear War
Peace Boat
Physicians Against Nuclear War (Japan)
Project Now

創立時からのパートナー団体で,上記の国際運営団体のトップにリストされている(アルファベット順) Acronym Institute の所長レベッカ・ジョンソンさんは,先日,ロンドンでの9月28日の,核戦争阻止,トランプ協力のメイ首相に抗議する集会で演説しました.その時の写真です.

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伊勢崎賢治氏の「新国防論」について. [反核・平和]

41dCMPjEzYL._SX342_BO1,204,203,200_.jpgこの本は2015年10月,戦争法国会の直後に出版されています.伊勢崎氏は,東チモールでは国連暫定行政機構の役人として現地で知事を務め,アフガニスタンでは日本政府から派遣されて軍閥の武装解除に当たりました.このように紛争現地での平和構築に実績を持つ人であり,そのためこの本は軍事問題,平和構築に関して多くの知見を与えてくれます.

同時に彼は「新九条論」の提唱者として,自衛隊を憲法に書き込むことを主張しています.上のような経歴を持つ人であるだけに,彼の九条改正論は,中間派はもちろん,「護憲派」にも食い込んで行く可能性があります.そこで,その内容を少し検討してみたいと思います.

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核兵器禁止条約という前進の一方で左翼・リベラルまで国家主義に取り込まれる恐れ(寄稿) [反核・平和]

DSC_0866.JPG福岡県の大学関係者・研究者の共産党後援会ニュース(8月7日付け)に,次のような文章を寄稿しました.発行者の許可を得て転載します(紙と違ってこちらはハイパーリンク付き).この「後援会」に関しては,「全国区」の会議に出た時のことを,7年前の記事にも書いています.応援のクリック歓迎

核兵器禁止条約という前進の一方で左翼・リベラルまで国家主義に取り込まれる恐れ

長く望まれた核兵器禁止条約が,7月7日の七夕の日に,国連の会議で採択された.発効は時間の問題だろう.米・露・中の核大国に批准させ実効化するのは困難なことだが,「核のない世界」への大きな一歩だ.

核をめぐる日本の市民の焦眉の課題は,北東アジア非核地帯化(朝鮮半島と日本を非核化し,周辺の核保有国が保証)だが,朝鮮民主主義人民共和国(以下,北朝鮮)の核とその運搬手段の開発の進展は,まさにこれと逆方向への動きで深刻である.

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