So-net無料ブログ作成
検索選択
仕事とその周辺 ブログトップ
前の10件 | 次の10件

転載:核に対する知識人の責任と市民運動の新しい質 [仕事とその周辺]

20130201G039.jpg3年前に次の書籍に発表したものです.出版社の許可を得て転載します.
応援のクリック歓迎
木村朗編「九州原発ゼロへ、48の視点—玄海・川内原発の廃炉をめざして—」(2013年),p.158〜170.
外部リンク
PDF(印刷向け)
html(ウェブページ)

各節へリンク(当ブログ内)
核に対する知識人の責任と市民運動の新しい質
 核エネルギーという誤った選択
 今も続く福島原発災害
 「原子力ムラ」の隣村の責任
 市民運動における非暴力直接行動—佐賀と大飯原発
 市民運動の新しい質と今後の発展
 運動圏の文化

続きを読む


もんじゅ廃炉の意味とその隠蔽 [仕事とその周辺]

1401577.gif翌21日の同番組は,またいい加減な説明.末尾に追記.
--------
fuelcylce03.gif政府は今日(9/20)夕方,高速増殖炉「もんじゅ」の今後の取り扱いについて関係閣僚会議を開くとのことである.昨日のテレビ報道,そして今日の新聞でも「廃炉」の言葉が出ている.応援のクリック歓迎

これは事実上「高速増殖炉」計画をあきらめる,つまりプルトニウム量産をあきらめるということで,ウランの資源量の評価を大きく変える問題である.つまり,今後原発を続けるとしても天然ウランの0.7%を占めるに過ぎないウラン235しか使用できず,残りの99%以上のウラン238はあきらめる,つまり資源量が100分の1になるということである.(→関連記事原発容認派に届く言葉参照.右の図は原子力百科事典から.末尾参照)

ところが,昨夜の報道ステーションの後藤コメントは,このような本質を意図的に隠すものだった.

さわりの部分
後藤:そしてこのもんじゅなんですが,これまで政府判断の最大のポイントと言うのは,核燃料サイクル政策というものがありますけれども,これにとって,もんじゅが不可欠なものかどうか,そこが判断の基準になっているんですね.

富川:核燃料サイクルというのは,使用済み核燃料を再処理することによってまた使えるようにするというサイクルのことですね.

後藤:はい.つまり,もんじゅを欠いても,今後もその政策を維持できるということがあったんで,今度は廃炉の方向で決めましょうということなんですね.政府が目指しているのは,政府の原子力政策全体の安全性をどう国民に訴えるかと言うことなんですが,このもんじゅというのは,その意味では,ある面で,政府の原子力政策の,その不信の原点みたいなものがあるわけですね.これを廃炉にすることによって,より原子炉の安全性を訴えようということなんですが,・・・
このように,資源問題には全く触れず,「不信を取り除く」問題にすり替えている.
あらためて録画からの書き起こし全文は以下のとおり.

続きを読む


「日本の科学者」7月号発表の論文を転載 [仕事とその周辺]

103194326.jpg旧号となったので,「日本の科学者」7月号発表の論文を全文転載します.

科学の軍事利用と科学者の抵抗
―歴史と運動に学ぶために―


PDFファイル
html形式
誌面イメージ1401577.gif
応援のクリック歓迎

理工学部50周年記念誌 [仕事とその周辺]

DSC_8709rt.jpg「佐賀大学理工学部50周年記念誌」というのが届いた.分厚い立派な装丁.開けてみると自分の文章があった.すっかり忘れていたが,原稿を送ったのが1年ほど前だった.その時の原稿ファイルから,以下に転載します.表題は「理工」にしてはちょっと不似合いのようですが,内容はフィットしているはず.応援のクリック歓迎
---------

東京裁判は歴史知識の常識外か?

現在も非常勤として関わっているが,「科学と文化」という物理学専攻の大学院の授業を担当した関係で,社会的・歴史的な問題について学生と対話する機会が出来た.それまでは,そのような話題はせいぜい飲み会でするぐらいだったが,この授業の場ではシリアスなものとなる.また3.11以後は,原発問題が特に理系にとって無視できないテーマとなり,少なくとも放射線や核を扱う授業では,これをめぐる議論も「脱線」でもなく教室の中に収まるようになった.

続きを読む


「日本の科学者」が軍学共同問題を特集(6月10日ころ発売) [仕事とその周辺]

雑誌記事の予告です.(1401577.gif6/11:発売されました.
1401577.gif8/3追記:全文転載.PDFファイルhtml形式
---------
大学での軍事研究ないし軍事関連組織からの資金流入が問題になっています.「日本の科学者」という月刊誌(とてもマイナーですが)の7月号がこの問題で特集を組みます.私も1文を寄稿しています.6月10日頃発売です.どうかお読み下さい.
応援のクリック歓迎
jjs-July2016preview.jpg DSC_8680tcBW.gif

原発容認派に届く言葉 [仕事とその周辺]

説明付きのプリント(6/15改訂 1401577.gif11月12日改訂版12月2日改訂版)を,今度の日曜(6/19)の「アベ政治を許さない!野党は共闘!」のチラシとともに,自宅周辺約20軒に配布しました.
----------------------
毎週金曜夕方,佐賀県庁前の「くすの栄橋」で脱原発のアピールをやっています(今月27日で200回).今は再稼働反対の知事・県議会向けの署名運動もしています.署名してくれる人は驚くほど高率です.1〜2割という感触.署名をスルーした人にも,信号待ちしている場合は話しかけられて,その対話から彼/彼女らがどう思っているのかが少し分かります.つまり,署名はもらえないが情報(世論)はもらえる.それはこの問題をどのように訴えればいいかのヒントになります.応援のクリック歓迎

その時の女子高校生の意見に,「将来のエネルギーが心配だから」(原発を続けるべき)というのがありました.また,別の機会に聞いた年配者の意見は,温暖化防止,CO2削減のため必要ということでした.このような人たちには,いくら原発の危険を訴えても効果は少ないと思われます.このような考え(思い込み)そのものに切り込む必要があります.

これらの意見は,核エネルギーが無尽蔵でもあるかのような誤解のためかも知れません.あらためて,他の「非再生エネルギー」の資源量との比較をしてみましょう.すべて熱量に換算します.(出典は末尾参照)

ウラン  3.11×1021 ジュール
原油   1.03×1022 ジュール
石炭   2.59×1022 ジュール
天然ガス 7.61×1021 ジュール

これらを正方形の面積で比較すると分かりやすいでしょう.
non-renewable.jpg
このように,「将来」ウランは天然ガスよりももっと早く尽きてしまうことが分かります.なお,発電に使う場合,熱機関(エンジン)の熱効率を考えると,コンバインドサイクルが不可能な原子力は3割台,他が5〜6割なので,ウランの資源量はもっと割り引かなければなりません.

再生可能エネルギーとして太陽光発電を見てみましょう.九州はこれがとても進んでいます.しかし大半が利用されず遊休設備となっています.しかも1年半も.
ninteiPVKyushu.jpg
引用元:http://www.kyushu.meti.go.jp/seisaku/energy/fit/160122_1.pdf
平準化(昼夜,天候)はピークの0.13倍ということなので,1769万kWの認定設備容量は正味では230万kWとなり,原発2基分です.


-------------
以下の出典から発熱量に換算しました.
ウラン  原子力百科事典ATOMICA「ウラン生産国と資源状況」2013年更新
原油   資源エネルギー庁エネルギー白書2015,第2節
     http://www.enecho.meti.go.jp/about/whitepaper/2015html/2-2-2.html
石炭   石炭エネルギーセンター
     http://www.jcoal.or.jp/publication/s1-2.pdf
天然ガス 日本ガス協会
     http://www.gas.or.jp/user/market/deposits/index.html
------
単位換算
バレル -> litre:158.987 l/barrel
cal -> J:4.18605 J/cal

発熱量
原油発熱量:3.83E+07 J/l
石炭発熱量:2.90E+07 J/kg
天然ガス発熱量:4.09E+07 J/m^3
235U, 1g,核分裂発熱量:8.20E+10 J
(高速増殖炉を前提とすれば,238Uも資源となるので100倍ほどになりますが,この技術に将来性がないことはほぼ常識かと思います.)
------
追記:資源量を正方形の面積で表示するやり方は,小出裕章氏のプレゼン資料をまねたものです.次の資料の5ページをご覧下さい.
「使用済み核燃料中間貯蔵施設」とは?
上位アドレス:
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/kouenindex.html
-------
1401577.gifウランの資源量を修正しましたので,データの出所,計算の詳細をメモしておきます.
ウラン資源量
ウラン発見資源量 5.33E+06 ton-U
  ATOMICA ウラン生産国と資源状況 (04-02-01-06)
  http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_No=04-02-01-06

235U, 1g,発熱量 8.21E+10 J
  ATOMICA 原子核物理の基礎(4)核分裂反応 (03-06-03-04)
  http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_No=03-06-03-04

235U, 重量割合 0.00711 (0.711%)

235U,資源量全体の発熱量の計算
  5.327E+06 × 1,000,000 ×   0.00711 × 8.21E+10
          U資源量(g)  235U資源量(g)  総発熱量(J)
--------
年ごとに資源量評価は変わるので,更新用にもとのエクセルファイルを公開します.最小限の説明しか入れてないので使いにくいかも知れませんが,単純なかけ算だけなので解読は容易と思います.
http://ad9.org/pdfs/publish/non-renewables.xlsx

高崎グラフ更新(大気中放射能濃度) [仕事とその周辺]

ほとんど半年ぶりにCTBT高崎観測所が大気中放射能濃度データを更新したので,グラフにしました.応援のクリック歓迎
元データはこちら.
http://www.cpdnp.jp/pdf/160421Takasaki_report_April21.pdf
図をクリックするとpdfに行きます.あいかわらす50マイクロベクレル/立方m台を推移しています.
takasaki2015apr-2016mar.jpg

関連記事:関東の大気中セシウムは1970年代のレベル
http://pegasus1.blog.so-net.ne.jp/2015-11-11
ほか多数.

川内原発「地震の時の制御棒挿入時間の疑惑」記事にアクセス集中 [仕事とその周辺]

どこかで話題になっているからだと思いますが,川内原発稼働の直前に,北岡氏が発表した文書「耐震性データの疑惑について」にアクセスが集中しています.本日零時から18時36分現在までに1,638回.通常,ブログ全体で1日1,000そこそこなので目立ちます.応援のクリック歓迎

ブログの紹介記事
http://pegasus1.blog.so-net.ne.jp/2015-08-10
文書本体
http://ad9.org/people/fukuoka-saga/kitaoka-ctrl-rod-v811.pdf
1401577.gifリンク更新バージョン
http://ad9.org/people/fukuoka-saga/kitaoka-ctrl-rod-v160425.pdf

地震の頻発する今,北岡氏が指摘したデータ隠蔽は直ちに改められるべきです.

経済徴兵制は大学教員にも [仕事とその周辺]

元の職場の学科が極端な予算削減に見舞われている.「院生をかかえている以上,自腹を切らなければならないかも」という声も聞いた.しかし実験系では相当な額になりかねない.

国立大学の「法人化」以降,多かれ少なかれほとんどの大学が似たような状態にあるだろう.そこに防衛省から,あるいは関連企業から資金提供のオファーがあれば断れる人は少ないかも知れない.経済徴兵制の大学教員版だ.

nj7306-656a-i1.0.jpg2010年のネイチャーに“Enlisting investigators”という記事が載った(右画像クリック).
enlistとは兵役に取るという意味だ.もちろん銃を持たせるのではなく,試験管やオシロスコープを持たせるのだ.軍事研究ばかりとは限らない.基礎研究も支援される.恩を売ることは軍・産にとって大きなメリットがあるからだ.日本でもこれが広範に広がる恐れがある.

「日本の科学者」の7月号ではこの問題の特集が組まれる.数日前に寄稿論文を脱稿したばかりだ.マイナーな雑誌だが読んでもらえたらありがたい.(まだ先ですが)
1401577.gif9/27追記:既刊,全文をネットで公表しています.
応援のクリック歓迎

核弾頭からのガンマ線 [仕事とその周辺]

パソコンの中を探し物していたら,珍しいものが見つかったのでお見せします."Physics and Nuclear Arms Today" という本の囲み記事 “ソ連核弾頭からの放射線の測定” にあったグラフです.プルトニウム239からのガンマ線がはっきり見えています.
ガンマ線を測ることが核軍縮の検証に役立つ,という趣旨でしょうか.この囲みの筆者は,先日の長崎でのパグウォッシュ会議にも参加していたフランク・フォン・ヒッペル博士.
画像をクリックすると拡大します.応援のクリック歓迎
gammafromwarhead043.jpg
前の10件 | 次の10件 仕事とその周辺 ブログトップ