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軍事研究問題の重要ポイントは「人間関係資本」 [仕事とその周辺]

mainichi170210editorial.gif学術会議の大西会長みずからが,同会議のこれまでの軍事研究全面否定の姿勢を変え,「防衛目的」ならOKという方向に変質させようとしている.内部で抵抗もあるが,予断を許さない危険な状況にあるのは間違いない.わざわざ「デュアル・ユース」というカタカナ英語を使うのは,軍事研究と基礎研究/民生向け研究との区別をあいまいにしようという意図が明白だ.

反対派の論拠として,軍関係機関から資金を得ると研究成果の公開性が制限される恐れがある,基礎研究であっても軍事に応用される恐れがある,ということなどが挙げられる.これらはもっともな懸念だが,最も根本的な問題は,研究者が軍の「人間関係資本」に組み込まれるということだろう.まさにこのことを問題にしたのが2月10日の毎日の社説だ.
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"The Cold War and American Science"の第3章 [仕事とその周辺]

cwas.jpgアメリカのトップ大学での軍事研究の歴史の記事で,"The Cold War and American Science"のイントロ全訳を紹介しましたが,第3章の全訳(仮訳)を掲載します.
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MITが慣性誘導などミサイル技術開発に深くコミットしていく様子が活写されています.「デュアルユース」などとカタカナを使うことで軍事研究への敷居を取り払えば,いずれ日本も米国の大学の轍を踏むことになるでしょう.

小見出し
産業界への視線
戦争
ガスタービン研究所
海軍超音速研究所
空力弾性・構造研究所
機器研究所
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3.軍事目的の誘導・制御技術
1958年秋,MITの航空工学主任チャールズ・スターク・ドレーパーは,彼の部局の名前として宇宙時代の到来に先駆けるような新しいものが必要だと考えた.人文社会学部の学部長は,若く優秀な古典学者をその支援に充てた.彼はとても独創的な6つの案を持って来たが,その中にはEuthyphoric(真道飛行科学)工学部やPhoromorphics(無機飛行体構造姿体研究)学部があった.学部長はArchophorology(飛行開始制御科学)学部をドレーパーに推薦したが,「これは君がやろうとしているアイデアに沿うと言うより,ただ,とりあえず面白く思っていることを伝え,またわれわれ人文学の人間は常に工学部のことは中心的な関心事であることを示そうとしたのです」と言い添えた.

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毎日の8000ベクレル拡散問題追及は続く [仕事とその周辺]

mainichi170109tn.jpg3回連続で新聞引用の記事になるが,毎日の8000ベクレル拡散問題追及は本気のようだ.今日も1面トップ,こんどは,環境庁は審議会に諮問することを認めなかったことが暴露された.→ネット上の記事
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当ブログの8000ベクレル拡散問題関連記事(時間順)
2016/4/29 本格化する放射能拡散政策
2016/5/1 放射能拡散,赤旗も極小報道
2016/6/27 毎日が1面トップで8000ベクレル拡散問題を取り上げる
2017/1/6 毎日が1面トップで8000ベクレル拡散問題を再度追及

玄海原発審査書案へのパブリックコメント [仕事とその周辺]

土壇場になって3本出しました.多分24時まで受け付けられると思います.17時を過ぎてもOKでした.
提出順とは異なりますが,以下に転載します.
必要なリンクなどは「さよなら原発・佐賀連絡所」をご覧下さい.
また,「福岡核問題研」メンバーによる提出意見はこちらをごらん下さい.(私はこれらと相補的な問題に絞りました.)応援のクリック歓迎
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受付番号 201612090000384057
提出日時 2016年12月09日15時59分
提出意見
原発事故時の住民避難等について.
(審査書案で見逃されていることを述べる.したがって該当ページはない.)

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軍学共同問題についてのスピーチ [仕事とその周辺]

nhkfukuoka-t.jpg1401577.gifNHK福岡放送局がローカルニュースで流してくれました.
“軍事研究”に反対する集会,10月08日 12時36分
http://www3.nhk.or.jp/fukuoka-news/20161008/3238381.html



img600st.jpg1401577.gif10/16追記:長周新聞10月10日付けが詳細に取り上げてくれました.


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昨日(10/7)軍学共同の問題で九大文系キャンパスで話をしましたが,そのレジュメとスライド,それに「自録り」した音声ファイルをこちらに置きました.
レジュメ(2ページ)
http://ad9.org/blog/mytalks/kyudaihakozaki.pdf
入り口テーブルに置いたプリント(侵略と被侵略,カントの常備軍廃止論)
スライド
http://ad9.org/blog/mytalks/Kyudai161007.pdf
録音(拡張子 mov がついていますが音声のみです)
http://ad9.org/blog/mytalks/801_0406.mov
司会の小早川さんの導入スピーチ
http://ad9.org/blog/mytalks/801_0405.mov
レジュメの5節のところで上映したビデオクリップ(NHKラストメッセージ,湯川秀樹 から約3分)
http://ad9.org/blog/mytalks/yukawa-video-sawada.mp4

録音は約1時間と長いので,興味のある部分だけ聞いて頂けるよう秒単位のインデックスを作りました.下をご覧下さい.(または書式を整えたインデックスを.)
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言い忘れた部分などを後ほど付け加えます.1401577.gif末尾に補足 しました.

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宣伝:軍学共同問題で九大・箱崎キャンパスで話をします [仕事とその周辺]

kyotsukogitou.jpg軍学共同の問題で九大文系キャンパスで話をします.どなたも出席いただければありがたく存じます.
10月7日(金) 午後6時〜8時
   (ディスカッション含む)
場所:九州大学 箱崎文系キャンパス
  104講義室(文系講義棟1F)
   (右画像クリックでマップへ)
講演:科学の軍事利用と科学者の抵抗
主催:日本科学者会議福岡支部
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 →主催者による告知
主な内容です.
軍事研究に組み込まれたアメリカのトップ2大学/アイゼンハワーの2つの警告/戦後の日本の学界の姿勢/ゴジラ第一作に見られる科学者倫理/科学者,科学界による核兵器への抗議/科学者,専門家による新しい抵抗の形態/「基礎研究」なら,「防衛目的」ならいいのか?/
10resol3atsukai.jpg 17students.jpg
20presmizuno.jpg 31nonparticipation.jpg

転載:核に対する知識人の責任と市民運動の新しい質 [仕事とその周辺]

20130201G039.jpg3年前に次の書籍に発表したものです.出版社の許可を得て転載します.
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木村朗編「九州原発ゼロへ、48の視点—玄海・川内原発の廃炉をめざして—」(2013年),p.158〜170.
外部リンク
PDF(印刷向け)
html(ウェブページ)

各節へリンク(当ブログ内)
核に対する知識人の責任と市民運動の新しい質
 核エネルギーという誤った選択
 今も続く福島原発災害
 「原子力ムラ」の隣村の責任
 市民運動における非暴力直接行動—佐賀と大飯原発
 市民運動の新しい質と今後の発展
 運動圏の文化

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もんじゅ廃炉の意味とその隠蔽 [仕事とその周辺]

1401577.gif翌21日の同番組は,またいい加減な説明.末尾に追記.
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fuelcylce03.gif政府は今日(9/20)夕方,高速増殖炉「もんじゅ」の今後の取り扱いについて関係閣僚会議を開くとのことである.昨日のテレビ報道,そして今日の新聞でも「廃炉」の言葉が出ている.応援のクリック歓迎

これは事実上「高速増殖炉」計画をあきらめる,つまりプルトニウム量産をあきらめるということで,ウランの資源量の評価を大きく変える問題である.つまり,今後原発を続けるとしても天然ウランの0.7%を占めるに過ぎないウラン235しか使用できず,残りの99%以上のウラン238はあきらめる,つまり資源量が100分の1になるということである.(→関連記事原発容認派に届く言葉参照.右の図は原子力百科事典から.末尾参照)

ところが,昨夜の報道ステーションの後藤コメントは,このような本質を意図的に隠すものだった.

さわりの部分
後藤:そしてこのもんじゅなんですが,これまで政府判断の最大のポイントと言うのは,核燃料サイクル政策というものがありますけれども,これにとって,もんじゅが不可欠なものかどうか,そこが判断の基準になっているんですね.

富川:核燃料サイクルというのは,使用済み核燃料を再処理することによってまた使えるようにするというサイクルのことですね.

後藤:はい.つまり,もんじゅを欠いても,今後もその政策を維持できるということがあったんで,今度は廃炉の方向で決めましょうということなんですね.政府が目指しているのは,政府の原子力政策全体の安全性をどう国民に訴えるかと言うことなんですが,このもんじゅというのは,その意味では,ある面で,政府の原子力政策の,その不信の原点みたいなものがあるわけですね.これを廃炉にすることによって,より原子炉の安全性を訴えようということなんですが,・・・
このように,資源問題には全く触れず,「不信を取り除く」問題にすり替えている.
あらためて録画からの書き起こし全文は以下のとおり.

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「日本の科学者」7月号発表の論文を転載 [仕事とその周辺]

103194326.jpg旧号となったので,「日本の科学者」7月号発表の論文を全文転載します.

科学の軍事利用と科学者の抵抗
―歴史と運動に学ぶために―


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誌面イメージ1401577.gif
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理工学部50周年記念誌 [仕事とその周辺]

DSC_8709rt.jpg「佐賀大学理工学部50周年記念誌」というのが届いた.分厚い立派な装丁.開けてみると自分の文章があった.すっかり忘れていたが,原稿を送ったのが1年ほど前だった.その時の原稿ファイルから,以下に転載します.表題は「理工」にしてはちょっと不似合いのようですが,内容はフィットしているはず.応援のクリック歓迎
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東京裁判は歴史知識の常識外か?

現在も非常勤として関わっているが,「科学と文化」という物理学専攻の大学院の授業を担当した関係で,社会的・歴史的な問題について学生と対話する機会が出来た.それまでは,そのような話題はせいぜい飲み会でするぐらいだったが,この授業の場ではシリアスなものとなる.また3.11以後は,原発問題が特に理系にとって無視できないテーマとなり,少なくとも放射線や核を扱う授業では,これをめぐる議論も「脱線」でもなく教室の中に収まるようになった.

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