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軍事研究問題での学術会議の報告案 [仕事とその周辺]

1401577.gif3/10追記:“Science and the Military”からの引用英文の和訳を掲載(末尾).
1401577.gif3/19追記:今度の日曜,軍学共同問題で大分で話をする機会をいただきました.大分ホルトホール15時から.
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軍事研究問題での学術会議の報告案が公表され,7の新聞紙面で報道されました(毎日しんぶん赤旗).
原文は学術会議のサイトにあります.
http://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/anzenhosyo/pdf23/anzenhosyo-siryo11-1.pdf
http://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/anzenhosyo/pdf23/anzenhosyo-siryo11-2.pdf
(これらがリンクされている「安全保障と学術に関する検討委員会」ページ)
http://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/anzenhosyo/anzenhosyo.html

内容ですが,「今度の総会で解禁だろう」という見方もあっただけに,ぎりぎり踏みとどまったという感じです.多くの方々の努力のおかげだと思います.ただ,問題点もいくつか感じます.応援のクリック歓迎

まず表題の「軍事的安全保障研究」という言葉が問題です.ここでなぜ新語を作る必要があったのでしょうか?英語には何と訳すのでしょうか,

「軍事研究」が包括的な意味を持つのに対して,「軍事的安全保障研究」では対象となる範囲が非常に(むしろ主観的にと言うべきでしょうか)限定されます.例えば,軍事研究の最右翼である兵器研究や軍事技術研究は,商品としての武器の生産,そして公式,非公式ルートでの流通へとつながります.これは国家の(つまり自国の?)(軍事的)「安全保障研究」の視野の外になります.

つまりこの新語は,「軍事研究」が「安全保障研究」の一部であるという思い込みを醸成し,前者への心理的抵抗を弱める作用があります.「デュアル・ユース」というカタカナ英語と同じ役割です.

また,この文書は「軍事的安全保障研究」を明確に否定していません.これは九条の暗黙の「解釈改憲」と言えるでしょう.

またこの報告案は,軍事研究にコミットしない,ないし慎重であるべき,という,言わば消極的否定論にとどまっていることも問題です.まさに5のマル3で述べているように,「科学者の研究成果は、時に科学者の意図を離れて軍事目的に転用され、場合によっては 攻撃的な目的のためにも使用されうる」のです.いや,「されうる」どころか,現に使用されているのです.これに対して,ただ「自分たちはそれにコミットしない」というだけで,つまり「いま使用されていることについては知りません」ということで倫理的,道徳的に十分な態度と言えるでしょうか.もちろんそんなはずはありません.これに対して,これをやめさせる「行動」を取ることも含まれるべきだと思います(追記参照).

ぎりぎり踏みとどまったのだから,せいぜいこれより後退しないようにすることが精々で,それ以上は無理だろう,などと「忖度」することこそが,むしろ後退を許してしまうことにつながるでしょう.また科学技術の軍事利用が大手を振ってまかり通る現状に見合う,九条原理主義からの(左翼にも見られる解釈改憲論からではなく),50年声明,67年声明の発展,強化の方向を主張すべきだと思います.

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安倍弁護の山田孝男記者 [メディア・出版・アート]

mainichi170306yamadatakao20.jpg今日(6日)の毎日新聞のコラム「風知草」,見事に安倍首相弁護で終わっている.やはり2/27の「餌付け」の効果か.mainichi170306yamadatakaoc.jpg
(毎日のサイトでの記事はこちら

以前,首相との会食の件で毎日に問い合わせたところ,会食は「オフレコの記者会見」だそうだ.口止め約束付きの「記者会見」など,言葉をいい加減に使うのは,文筆を業とするものとして恥ずかしくないのだろうか?応援のクリック歓迎

玄海原発再稼働についての意見を佐賀県に提出 [仕事とその周辺]

cover.jpg「脱原発佐賀ネットワーク」で昨年11月9日に佐賀県に玄海原発の再稼働を認めないよう申し入れした際,県が設置を予定していた「第三者委員会専門部会」への推薦者リストを提出していました.
http://byenukes-saga.blog.so-net.ne.jp/2016-11-09
その中に私の名前もあったので,県は私にも意見の提出を求めて来ました.そこでその様式にしたがって3日にメールで提出しました.その内容を公表します.いずれ県のホームページにも掲載されるとのことです.
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「簡潔に」との要求なので,出来るだけ短くしたつもりですが,なにぶん複雑な問題なので,2,3ページというわけには行きません.大きく4つの項目で論じていますが,3と4はこれまであまり言われていないことかと思います.
【意見のポイント】と【理由】の大きな項目建ては県の書式によるものです.
 pdfファイルはこちら. 項目番号クリックで「理由」の該当箇所に飛びます.
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【意見のポイント】
1.原子力発電は,次のような様々なデメリットを考えれば,他に電力生産の方法が多くあることからも,そのメリットは全く取るに足りないものである.
(1) 過酷事故による人的・社会的被害,影響の巨大さ
(2) 10万年後の子孫の世代にまで負の遺産を残すという極端な世代間の非倫理性
(3) 仮に過酷事故がないとしても,ウラン採掘から原発の定期検査時に至る作業者の被ばく,放射能の環境への不可避的な放出による住民の被ばくなど,その全プロセスで人々に健康被害を及ぼすこと.

2.規制委員会による審査は,「世界で最も厳しい水準」であるどころか,水蒸気爆発の可能性の無視や,住民避難の問題を含まないなど,世界の常識からも外れており,「安全・安心」から程遠いものであること.

3.ウラン資源の埋蔵量は,そのエネルギー発生量で比較して天然ガスの半分以下しかないことから,持続性の点でも他のエネルギー源に劣り,CO2削減にも大きな効果は期待できない.

4.原発に関しては,その影響が現れるまでに非常に長い時間を要することがらが多いため,権限を持ち何らかの決定に関与した個人がその責任を問われることがないか,稀である.このため,組織における現在の時点での個人の責任,良心の問題に焦点を当てることが特に重要である.

【理由】

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"アッキード事件",市民の出番だ [社会]

mainichi170301p5.jpg森友学園疑惑,ようやく名前が決まったようですね."アッキード事件",総理大臣が逮捕された「ロッキード事件」に安倍昭恵夫人の「アッキー」の合成.ロッキード事件なみの展開を期待する気持ちも込められていますね.
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しかし27日のマスコミ幹部の餌付け(?)の効果か,メディアは終息モードに入りつつある気配も感じられます.今日の毎日の紙面は安倍首相の弁解が見出しになっています.ただ,別のページでは追及も見られます.

mainichi170301p31.jpg幹部の意向にも関わらず頑張っている記者も多数いることでしょう.さきほど新聞代集金の人とこの話題になり,「政治家の口利きなしにあんなことが出来るわけがない」ということで意見が一致しました.

メディアの人たちにも頑張ってもらわないといけませんが,同時に,もはや「市民の出番」です.韓国で市民がパク・クネ大統領を職務停止に追い込んだように,東京で,そして各地で安倍辞職を求める大規模デモが組織されなければなりません.

「しんぶん赤旗」はトップページで大きく扱っています.社会面にも詳報があります.

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新規制基準は世界で「だいたい」最も厳しい水準,とのこと [仕事とその周辺]

「県民説明会」佐賀会場の様子を簡単にお知らせします.(武雄での説明会はフェイスブック記事,または1401577.gifこの記事の末尾を).2月28日追記:他に質問したかったことを下に書きました.1401577.gif3/9追記:全会場の録画が公開されました(文中からリンク).

sigen-enecho-p68.jpg今日(日付では昨日)の説明会も質問・意見続出でした.すべて再稼働に批判的・反対のものでした.「高レベル廃棄物を管理し続けなければならない期間はどれだけか」の質問に,資源エネ庁は正直に10万年と答えました.さすがに,レジュメ68ページ(右の写真)にあった8千年や300年という架空の数字は言えなかったようです(レジュメ全体はこちら).しかし,その費用が2兆円(たしか)3兆円と答えたのには驚きました.また,介護の現場の人からの,要援護者などの避難が無理であるとの追及には説得力がありました.避難問題担当の内閣府は,そのような人には「屋内退避してもらう」という答弁.つまり,そのままじっとしていなさい,少々の外部被ばく,内部被ばくは我慢しなさいということです.

他にもたくさんの気持ちのこもった,あるいは鋭い質問や意見が出されました.ビデオが公開されるとのことなので,是非ご覧下さい.応援のクリック歓迎  1401577.gif全会場の録画が公開されました.

sigen-enecho-p55.jpg終わりの方で私も質問できました.資源エネ庁のレジュメ55ページ(左の写真.消しゴムあとは元々白地)を指して,内閣の決定に,「世界で最も厳しい水準の規制基準に適合すると認められた原発は稼働」とある.ということは,もしも基準が「世界で最も厳しい水準」にないとしたら稼働しないと理解していいか.また,規制基準は「世界で最も厳しい水準」であると本当に考えているか,その根拠は何か,と質問しました.資源エネ庁の答えは,「だいたい」世界で最も厳しい水準だ,というもの.つまり,「世界でだいたい最も厳しい水準の規制基準に適合する原発は稼働」と言うことのようです.
1401577.gif公開された録画の3時間03分から05分までをご覧下さい.

予定を1時間もオーバーしましたが,それでも一度も発言できなかった人も多かったようです.女性の司会者はさぞ大変だったと思います.終わったとき彼女に拍手を送りました.

他にも質問したいことはたくさんありましたが,何しろ1人1回しかできません.今日(28日)の伊万里,3日の鳥栖の説明会に参加される方の参考になればと,その中のいくつかを下に書きます.

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