2月はなぜか佐賀にもセシウムが降っている [社会]
文科省が3月30日に発表した「環境放射能水準調査結果(月間降下物)」の,2月のデータを見ると,相変わらず関東や東北には放射性セシウムの降下が観測されている.ところがこの月はなぜか佐賀にも降っている.(クリックで拡大)応援のクリックも歓迎 

ただし,検出限界については,「都道府県によって異なる」が「最も検出下限値の高いところで約7MBq/km^2」とあるので,佐賀はたまたま感度の高い測定をしていた,ということかも知れない.
元データはこちら
http://radioactivity.mext.go.jp/old/ja/monitoring_by_prefecture_fallout/2012/03/32366/index.html
エクセル変換はこちら
http://ad9.org/blog/nuclear/fallout-2012-2.xls
文科省に電話して,エクセルかCSVでもデータを発表してくれるように依頼した.ウェブサイトの模様替えの時に,古いエクセルデータへのリンクが消えてしまったとのこと.復活を望みます.


ただし,検出限界については,「都道府県によって異なる」が「最も検出下限値の高いところで約7MBq/km^2」とあるので,佐賀はたまたま感度の高い測定をしていた,ということかも知れない.
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文科省に電話して,エクセルかCSVでもデータを発表してくれるように依頼した.ウェブサイトの模様替えの時に,古いエクセルデータへのリンクが消えてしまったとのこと.復活を望みます.
カンジョン村へのメッセージ [反核・平和]
済州島・カンジョン村の基地反対闘争については,いくつか前の記事で紹介しましたが,激励と,カンパを届けるため,福岡と大分から数名の方がまもなく現地に出発します.以下は,彼・彼女らに託されたメッセージの一つです.(ただし,字句表現の細かい点に関しては,「未定稿」です.応援のクリック歓迎 
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韓国・済州島においてイージス艦基地建設に反対する皆さまへのメッセージ
韓国・済州島カンジョン村でたたかっている皆さまへ連帯のメッセージを送ります。 北朝鮮の金正恩政権による「人工衛星」打ち上げ予告に対して、いま米国のオバマ政権、日本の野田政権、韓国の李明博政権が「ミサイル防衛」の名において共同して迎撃=臨戦態勢に入っています。日本政府は「破壊措置命令」を発し、「SM3」を搭載したイージス艦を東シナ海と日本海に、「PAC3」を石垣島・宮古島・沖縄本島に配備し、東京や九州など日本全土に展開させています。
私たちPネット(原発もミサイルもいらない 9条を活かす九州ネットワーク)は、この米・日・韓の政府による臨戦態勢に抗議し、日本の地から反対を表明します。私たちは北朝鮮政府による軍事力の強化に反対するとともに、これを口実とした「攻撃のための盾」であるMDシステムの全面展開と強化に断固として反対するものです。北朝鮮政府の核開発そのものが、MDシステムを中心とする日米韓の軍備増強と威嚇に対抗してなされているものです。米日韓の政府が北朝鮮政府を非難するのであれば、みずからがいっさいのMDシステムをただちに撤去すべきだと私たちは考えます。
さる3月17日に、私たちPネットは九州の福岡市において集会をもち、そこで「済州島国際平和会議」に参加したPネットの黒木鞠子さんが皆さま方のたたかいを報告しました。皆さま方のたたかいは私たちをおおいに勇気づけています。済州島のイージス艦基地建設は日本のミサイル防衛導入と連動しています。日韓の民衆の連帯の絆を強め、日韓から、世界からすべての軍事基地をなくすためにたたかいましょう。
2012年3月30日
原発もミサイルもいらない 9条を活かす九州ネットワーク

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韓国・済州島においてイージス艦基地建設に反対する皆さまへのメッセージ
韓国・済州島カンジョン村でたたかっている皆さまへ連帯のメッセージを送ります。 北朝鮮の金正恩政権による「人工衛星」打ち上げ予告に対して、いま米国のオバマ政権、日本の野田政権、韓国の李明博政権が「ミサイル防衛」の名において共同して迎撃=臨戦態勢に入っています。日本政府は「破壊措置命令」を発し、「SM3」を搭載したイージス艦を東シナ海と日本海に、「PAC3」を石垣島・宮古島・沖縄本島に配備し、東京や九州など日本全土に展開させています。
私たちPネット(原発もミサイルもいらない 9条を活かす九州ネットワーク)は、この米・日・韓の政府による臨戦態勢に抗議し、日本の地から反対を表明します。私たちは北朝鮮政府による軍事力の強化に反対するとともに、これを口実とした「攻撃のための盾」であるMDシステムの全面展開と強化に断固として反対するものです。北朝鮮政府の核開発そのものが、MDシステムを中心とする日米韓の軍備増強と威嚇に対抗してなされているものです。米日韓の政府が北朝鮮政府を非難するのであれば、みずからがいっさいのMDシステムをただちに撤去すべきだと私たちは考えます。
さる3月17日に、私たちPネットは九州の福岡市において集会をもち、そこで「済州島国際平和会議」に参加したPネットの黒木鞠子さんが皆さま方のたたかいを報告しました。皆さま方のたたかいは私たちをおおいに勇気づけています。済州島のイージス艦基地建設は日本のミサイル防衛導入と連動しています。日韓の民衆の連帯の絆を強め、日韓から、世界からすべての軍事基地をなくすためにたたかいましょう。
2012年3月30日
原発もミサイルもいらない 9条を活かす九州ネットワーク
物理学会で原発問題を論議 [仕事とその周辺]
(冒頭部分はフェイスブックの記事と重複します.)
物理学会が神戸の関学で開かれています.ふつうの物理学のセッションのほか,「物理と社会」と題するシンポジウムがいくつか開かれました.
このシンポジウムで初日に福島原発事故をテーマとしたものはさすがに多数の参加者でした.東大名誉教授の山崎敏光氏の,加速器ドライブによる未臨界炉が,放射性核種の消滅処理(核種転換)に使えるかも知れないという話.これは要チェック.次に除染の実際について「放射線安全フォーラム」というNPOの田中俊一氏.そして大阪核物理センターの藤原氏は広範囲で綿密な土壌汚染調査の結果を報告しました.その中で除染にも言及.広範囲の汚染があるとき,狭い範囲(たとえば10m半径)を完全に除染したとしても,「スカイシャイン」が30%程度も残ると言う.これは,周囲からのガンマ線が頭上の空気で反射して(コンプトン散乱)来るからです.
このセッションではプリンストン大学のフランク・フォン・ヒッペル氏(Frank von Hippel)の講演を聴けただけでも満足.氏はアメリカの核軍縮問題などで系統的に努力しており,講演ではもんじゅと六ヶ所事業所の再処理事業を厳しく批判しました.
ヒッペル氏の講演のタイトルは“How physicists can contribute to public policy debates?”というもので,内容はタイトルのとおり,物理学者がいかに政策決定の議論やプロセスにコミットするか,できるかということです.
初めに出したスライドには,なぜ政府が科学アドバイザーの警告を真剣に受け止めないかという理由を考えた結果,結論は,アドバイスの内容が秘密にされているからであり,「情報が新聞に出たとき初めて政府は注意を払う」とありました.
応援のクリック歓迎
これを見て,原爆完成直前に科学者によってまとめられた「フランク報告」(→日本語訳)のことが想起されます.これは日本への原爆投下に反対し,無人島でのデモンストレーションを提案するもので,それ以外にもさまざまな深い考察が述べられています.政府はこれを全く無視しました.もちろんこれは全くの秘密報告でした.(なんと,このフランク報告の責任者 James Franck は,ヒッペル氏の祖父にあたるらしい)
彼が若い頃コミットした原子炉過酷事故についての米国物理学会1975年報告書(*)をまず紹介していました.また,米国では政府内に物理学者が多数入り込んでいることなども説明.日本は全く違っていて,出てくる情報の質などを見れば,学部卒で単に試験にパスしただけの人間しかいないのではないか,と思われます.政府は人事政策を変えなければならないし,物理学者,物理学コミュニティーの側も,もっと積極的に政府に人材を送ることを考えるべきでしょう.いわば「御用学者」になるわけで,単なる権力者の道具となるリスクはあります.政府に入らなければこの「誤り」を犯すことはないけれど,しかしコミットしないこと自体が最大の誤りでしょう.
このほか,上に書いたように,六ヶ所再処理やもんじゅ批判にも言及し,メディアが取材して「新聞に出」ればインパクトがあったと思います.
ビデオカメラを回していたのですが,それまでに電池を使い過ぎていて5分でダウン.予備を用意しておくべきでした.ただし音はICレコーダに全部入っています.
25日は「普通の」物理のセッションに出て,今日の午後(26日)はまた「福島原発事故と物理学者の社会的責任」というシンポジウムに出ました.これも,「自己批判」や政府批判など様々に,とても有意義な内容でした.これについてはまた次の記事で・・・
物理学会の「物理と社会シンポジウム」のプログラムは次にあります.
http://w4.gakkai-web.net/jps_search/2012sp/bs.html
--------------
* 私のブログで3.11直後3月25日のブログで紹介しました.
http://pegasus1.blog.so-net.ne.jp/2011-03-25
物理学会が神戸の関学で開かれています.ふつうの物理学のセッションのほか,「物理と社会」と題するシンポジウムがいくつか開かれました.
このシンポジウムで初日に福島原発事故をテーマとしたものはさすがに多数の参加者でした.東大名誉教授の山崎敏光氏の,加速器ドライブによる未臨界炉が,放射性核種の消滅処理(核種転換)に使えるかも知れないという話.これは要チェック.次に除染の実際について「放射線安全フォーラム」というNPOの田中俊一氏.そして大阪核物理センターの藤原氏は広範囲で綿密な土壌汚染調査の結果を報告しました.その中で除染にも言及.広範囲の汚染があるとき,狭い範囲(たとえば10m半径)を完全に除染したとしても,「スカイシャイン」が30%程度も残ると言う.これは,周囲からのガンマ線が頭上の空気で反射して(コンプトン散乱)来るからです.
このセッションではプリンストン大学のフランク・フォン・ヒッペル氏(Frank von Hippel)の講演を聴けただけでも満足.氏はアメリカの核軍縮問題などで系統的に努力しており,講演ではもんじゅと六ヶ所事業所の再処理事業を厳しく批判しました.
ヒッペル氏の講演のタイトルは“How physicists can contribute to public policy debates?”というもので,内容はタイトルのとおり,物理学者がいかに政策決定の議論やプロセスにコミットするか,できるかということです.
初めに出したスライドには,なぜ政府が科学アドバイザーの警告を真剣に受け止めないかという理由を考えた結果,結論は,アドバイスの内容が秘密にされているからであり,「情報が新聞に出たとき初めて政府は注意を払う」とありました.
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これを見て,原爆完成直前に科学者によってまとめられた「フランク報告」(→日本語訳)のことが想起されます.これは日本への原爆投下に反対し,無人島でのデモンストレーションを提案するもので,それ以外にもさまざまな深い考察が述べられています.政府はこれを全く無視しました.もちろんこれは全くの秘密報告でした.(なんと,このフランク報告の責任者 James Franck は,ヒッペル氏の祖父にあたるらしい)
彼が若い頃コミットした原子炉過酷事故についての米国物理学会1975年報告書(*)をまず紹介していました.また,米国では政府内に物理学者が多数入り込んでいることなども説明.日本は全く違っていて,出てくる情報の質などを見れば,学部卒で単に試験にパスしただけの人間しかいないのではないか,と思われます.政府は人事政策を変えなければならないし,物理学者,物理学コミュニティーの側も,もっと積極的に政府に人材を送ることを考えるべきでしょう.いわば「御用学者」になるわけで,単なる権力者の道具となるリスクはあります.政府に入らなければこの「誤り」を犯すことはないけれど,しかしコミットしないこと自体が最大の誤りでしょう.
このほか,上に書いたように,六ヶ所再処理やもんじゅ批判にも言及し,メディアが取材して「新聞に出」ればインパクトがあったと思います.
ビデオカメラを回していたのですが,それまでに電池を使い過ぎていて5分でダウン.予備を用意しておくべきでした.ただし音はICレコーダに全部入っています.
25日は「普通の」物理のセッションに出て,今日の午後(26日)はまた「福島原発事故と物理学者の社会的責任」というシンポジウムに出ました.これも,「自己批判」や政府批判など様々に,とても有意義な内容でした.これについてはまた次の記事で・・・
物理学会の「物理と社会シンポジウム」のプログラムは次にあります.
http://w4.gakkai-web.net/jps_search/2012sp/bs.html
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* 私のブログで3.11直後3月25日のブログで紹介しました.
http://pegasus1.blog.so-net.ne.jp/2011-03-25
マイナーな雑誌に文章を出しました [仕事とその周辺]
日本科学者会議の月刊誌「日本の科学者」の4月号に,「『御用学者』批判ができない大学社会」と題する7ページの論文を発表しました.3月15日に発売されています.冒頭の「要約」とエピグラフ,小見出しを紹介します.御用学者批判と,国立大学「法人化」の問題が主な内容です.発行は「本の泉社」です.
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(要約)
「原発安全神話」をめぐって,これに専門家として荷担した人たちが「御用学者」と呼ばれ,責任が問われている.同時に,新しく流布され始めた「放射線安全神話」はこれから多数の人びとの健康と生命に直接関わるため,緊急に問題とされるべきである.現代社会は専門家による独裁の危険が常にあり,これを防止するには,分野をまたぐ活発な相互批判と,高い水準の「学問の自由」が求められる.
(エピグラフ)
「各文化はそれに属する人々に,地域固有の暴政を振るう.しかし,あらゆる文化の中で自由な精神が手を組み,その暴政に反逆する.それが科学なのだ.」(フリーマン・ダイソン『反逆としての科学』みすず書房)
小見出し
はじめに — 「御用学者」とは誰か
1 新たな「安全神話」と御用学者
2 「科学僧官」宣言?
3 「安全神話」問題からの一つの教訓
4 なぜ批判がないのか—劣化する相互批判の環境
5 国立大学の「法人化」と大学自治
6 「法人化」に無抵抗だった国立大学
7 知識人論,大学論の不在
おわりに— ラディカリズムの再生を

この号には,仙台赤十字病院第2呼吸器内科部長,岡山博氏の「放射線被曝問題と発言の仕方」という文章も掲載されています(ご本人のブログに転載).その中には長崎大学の山下俊一氏への公然たる批判もあります.山下批判が同業者の発言として出てきた意義は大きいと思います.
東大の安冨歩という人の「原発危機と東大話法」という本を半分ほど読みました.実に痛快な大学人批判,東大批判です.私の小文も大学(自己)批判という点では共通しますが,安冨氏の文章の面白さ,辛辣さにはかないません.
ガレキ焼却に関するNHKニュースはメディア・リテラシーの格好の教材 [メディア・出版・アート]
MLでのガレキ問題でのやり取りで,静岡県島田市がガレキ焼却の試験をしたというNHKのニュース原稿を教えてもらった.これが非常に不思議な記事だ.いや,むしろ事実の歪曲と隠蔽の見本のようなもので,「メディア・リテラシー」の格好の教材になりそうだ.全文を引用する.
1.排ガス中の濃度
集じん器の入り口での排ガス中放射性セシウム濃度0.7 Bq/m^3 を「ごくわずか」という.これは例えば群馬県高崎市のCTBT観測所の現在の大気中濃度 10^-4 Bq/m^3(これも事故前に比べて非常に高いが)に比べて1万倍近い.フィルターのあとでは検出されなかったとあるが,「不検出」は検出限界値を示さないと意味がない.かりにフィルターで99%除去され,1%にまで低減されるとしても 0.007 Bq/m^3.煙突から出ることになるこの濃度は,事故直後の昨年3月末から4月初めにかけての上記高崎市の値,言い換えるとこの頃の関東平野での値に匹敵する.事故前の平常値は10^-7Bq/m^3程度である.
2.焼却灰中の濃度
このニュース文では肝心の焼却灰についての値を示していない.一般ゴミと変わらないことが「すでに確認されていた」とあるが,排ガスで検出されて灰が一般ゴミのレベルとはとうてい考えられない.この点について,原典,つまり静岡県のサイトに当たってみると,次のように消却灰の値が出ている.
http://www.pref.shizuoka.jp/kankyou/ka-040/gareki/1-7.html
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島田市 がれき焼却問題なしと確認(3月12日)なにがおかしいか?
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120312/k10013670141000.html →リンク切れのため「魚拓」へ
東日本大震災の被災地のがれきについて、静岡県島田市は、試験焼却の結果、排ガスなどについても放射性物質の濃度に問題はないと確認できたとして、15日にも、がれきの本格的な受け入れを正式に表明する方針です。
被災地のがれきを受け入れるため、静岡県島田市は放射性物質への住民の不安を取り除こうと、先月、市内のごみ処理施設で岩手県山田町の木材のがれき10トンを一般のごみに混ぜて試験的に焼却しました。
検査機関による測定でがれきや焼却灰の放射線量などは、一般ごみだけを焼却した場合と変わらないことがすでに確認されていましたが、このほかのデータもまとまり、12日、市の担当者が議会側に報告しました。
それによりますと、排ガスについては集じん器の入り口で1立方メートル当たり最大0.70ベクレルと、ごく僅かに放射性セシウムが検出されたものの、フィルターを通ったあとの煙突の部分では検出されませんでした。
また、焼却灰とは別に出るスラグやメタルと呼ばれる残留物からは放射性物質は検出されず、市の担当者は「全体として問題のある数値は出ていない」と説明しました。
報告を受けた島田市議会の中野浩二議長は「東北を助けなければという思いはほとんどの議員が同じなので、市は測定を続けて地元の理解を得てほしい」と述べました。
島田市の桜井勝郎市長は15日にも、がれきの本格的な受け入れを正式に表明する方針です。
1.排ガス中の濃度
集じん器の入り口での排ガス中放射性セシウム濃度0.7 Bq/m^3 を「ごくわずか」という.これは例えば群馬県高崎市のCTBT観測所の現在の大気中濃度 10^-4 Bq/m^3(これも事故前に比べて非常に高いが)に比べて1万倍近い.フィルターのあとでは検出されなかったとあるが,「不検出」は検出限界値を示さないと意味がない.かりにフィルターで99%除去され,1%にまで低減されるとしても 0.007 Bq/m^3.煙突から出ることになるこの濃度は,事故直後の昨年3月末から4月初めにかけての上記高崎市の値,言い換えるとこの頃の関東平野での値に匹敵する.事故前の平常値は10^-7Bq/m^3程度である.
2.焼却灰中の濃度
このニュース文では肝心の焼却灰についての値を示していない.一般ゴミと変わらないことが「すでに確認されていた」とあるが,排ガスで検出されて灰が一般ゴミのレベルとはとうてい考えられない.この点について,原典,つまり静岡県のサイトに当たってみると,次のように消却灰の値が出ている.
http://www.pref.shizuoka.jp/kankyou/ka-040/gareki/1-7.html
(5)焼却灰等の放射性セシウム濃度測定結果確かに原子力発電所の事業所内から出た廃棄物の規制値である100Bq/kgといういわゆる「クリアランスレベル」に比べれば小さいが,しかしNHKは「一般ごみだけを焼却した場合と変わらない」と言っているのである.フクシマ以前はもちろん,現在でも,九州など福島からはなれた所での一般ゴミの焼却灰にこんなにセシウムが入っているとは到底思えない.NHKは一体どこの「一般ゴミ」のことを言っているのだろうか?
採取日:平成24年2月17日(金曜日)
(単位)Bq/kg
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測定対象物 放射性セシウム濃度
無害化処理灰 64
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