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新刊本「オバマ 危険な正体」 [メディア・出版・アート]

1401577.gif末尾に追記あり)
中南米の左派の政治家までがオバマに多少の期待を表明するほどに,世界的にもオバマが好意的に受け取られている.しかしメディアの持ち上げ方や大衆的熱狂は明らかに「何かある」と思わせる要素がある.確かにグアンタナモの閉鎖は打ち出したが,アフガン戦争は続けると言うし,イスラエルによるガザの大量虐殺にも目をつぶり,逆にイスラエル支持を表明した.

要するに,ひいき目なしに見ればこれまでの歴代の大統領と大して変わらない保守派の一人に過ぎないのだが,それにしては左派やリベラルも含めて--私自身もそうだったが--「期待感」が大きすぎる.これはむしろ危険な兆候かも知れない.それは,いずれ失望するときのショックが大きいからというのではなく,もっと深刻な問題を含むかも知れない.

88086239.jpgこのような問題意識に答えてくれそうな本を読み始めた.アメリカのジャーナリスト,グリフィン・タープレイ(Tarpley,Webster Griffin)の,「オバマ 危険な正体」という本だ.ただ,よく知らないのだけれど,訳者がちょっといかがわしいという印象が・・・.

まだ読み始めたばかりなので,いずれ読み終わってまた書くとして,これまで目にした刺激的な,あるいは示唆的なフレーズを拾ってみると・・・
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(ゴールドマン・サックスとモルガン・スタンレーについて)「この二社は,ロンドン,ニューヨーク,その他の金融中心地の商品市場における過去1年間の投機的取引の半分を取り仕切っており,2007年7月から08年7月の間に原油1バレル当たりの価格を倍増させ・・・」(p.41)

「肉体的勇気はどこにでもある.しかし真の勇気は希にしか見かけない.」(p.45)

(オバマ旋風は)「反動的な老齢軍人による軍事クーデターではなく,口のうまい中道左派の若い民衆扇動家が導く,熱狂的な若者の大群に支えられた,左翼的,革新主義的な色合いを持つクーデターだ.」(p.51)

(オバマのアドバイザー,側近の名前を挙げて)「この2000年の大統領選挙の貴重な教訓は,『実績も功績もない人物の力強い約束など,その候補者の後ろに控える側近,アドバイザー,支配者,後援者を丁寧に調べれば吹き飛んでしまう』ということだ.」(p.56)

「研究者の多くはファシズムの完成形である警察国家独裁主義に注目しているが,今日の私たちは,ファシズム発生当時の状況にとりわけ注目し,理解しなければならない.ファシズムのはじまりは,銀行家たちが扇動して形づくったボトムアップ型の大衆運動だ.」(p.60)

(オバマ旋風はファシズムのはじまりと論じて)「要するに,人々がファシズムの本質に気づき,眉をひそめるのは,体制が確立し,自らが犠牲になってからだということだ.初期の段階のファシズムは,信じやすい人々にとって胸が躍るような運動だった.」(p.65)

「オバマは2004年にイランとパキスタンを爆撃するように求め,イラクからの即時撤退を求めるケリー議員の法案に賛成するのを拒否した.2007年には再びパキスタンを爆撃するように求めている.こうして見ると,民主党内でもっとも攻撃的かつ好戦的,向こう見ずな発言をしている人物だとわかる.皮肉なことに,オバマのまやかしに騙されている支持者たちは,この明白な事実を理解できていない.」(p.87)

1401577.gif2月2日18時追記:ブッシュがあまりにもひどかったし,それが政権末期にはあまりにもはっきりして来たので,それとの対比効果でオバマが高く売れたということだろう.小泉政権誕生もよく似ている.森首相の人気がひどく低下していたときに,「革新的」かつ「過激」な装いで小泉が登場し,多くの人が熱狂した.その結果「改革ファシズム」を引き起こし,今日の惨状をもたらすことになった.この経験と比較対象することも重要だろう.

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ゴンベイ

発行直後のいち早い書評↓
ジャパン・ハンドラーズと国際金融情報 : もう一人の「バラク・オバマ」
http://amesei.exblog.jp/8993313
by ゴンベイ (2009-02-05 11:44) 

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