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リンゴの虫食い穴と、宣伝物の効果の「測定」 [メディア・出版・アート]

ガモフ1図18.gif子供向けの古い科学の本に、虫食い穴の空いたリンゴの絵がある。2種類の虫がリンゴを食い荒らしているが、互いに相手が嫌いなので二つの穴は中では決してつながらない。別の穴に入るにはリンゴの表面まで出て来なければならない。著者は空間(平面)の位相幾何学的な性質の説明のためにこの図を書いたのだが、現在のネット空間の良い喩えになっていると思う。

ネット空間では、パスワードなどでロックされているものは別として、誰でもあらゆる領域にアクセスできるが、しかし人はそれぞれ自分の関心のある、あるいは共感を持てる範囲の空間にしかアクセスしない。したがって、ネットでの発信はほとんど「仲間うち」にしか伝わらない、という性質があるので、自分(たち)のメッセージを社会全体に広めたい場合は、いかにそれを破るチャネルを作るか、仕掛けを作るかということが、そしてネット以外での、例えば「実空間」での発信が大事だ。従来型の、「古典的」な街頭リーフレッティング(ビラ撒き)やポスティング、そして戸別訪問の重要性は明らかだ。

DSC_2302t.jpgこのようなビラ撒き、ポスティングで使った宣伝印刷物の効果、つまりどれほど実際に読まれたかを「測定」するのは、ふつうの市民運動では困難だ。しかし、自分たちで作った何種類かのうちでの相対的な評価を行う、簡単な手段があることに気づいた。全てのビラ(「フライヤー」と言う方が聞こえがいい)にQRコードを付けておき、その内容に関する詳細情報、関連情報を掲載したウェブページに誘導するのだ。ブログではページごとにアクセス数が分かるので(筆者のSo-netでは可)、配布したフライヤーの種類ごとに、配布枚数とそれぞれのページへのアクセス数との比を見ることで、フライヤーどうしの「相対評価」ができる。

ちなみに、冒頭の虫食いリンゴの図の載っている本はジョージ・ガモフ著「1,2,3…無限大」で、私が高校の頃に愛読したもの。初版が1951年なので相当古いが、相対論や宇宙論のそれまでの発展が巧みに語られていて、当時大いに想像力を掻き立てられたのを覚えている。驚いたことに、数日前に福岡のジュンク堂で、自然科学のコーナーに現役で並んでいるのを発見した。もちろん、この本が出た後には物理や科学一般の目を見張るような進展があるが、20世紀科学の基本的な要素を非常に興味深く紹介しているので、今でも人気を保っているのだろう。
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コメント 1

バッジ@ネオ・トロツキスト

この話と似た内容を故・都留重人氏も書いていましたねw
街灯の光に照らされている真下だけで落とし物を探す経済学者たちの実態が笑いものにされていました。

だから、共産党員なども「他流試合」をサボって「幹部一任」や「機関紙依存」を続けていると、他の虫食い穴に気づかず永遠に交わらないパラレルで同質なトンネルの中に安住することにもなりかねない。
by バッジ@ネオ・トロツキスト (2018-02-26 11:41) 

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