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AI研究者が兵器利用に反対 [仕事とその周辺]

ai-weapon-mainichi180405.gif今日(4/5)の毎日に「AI研究者『兵器開発NO』」というタイトルで,各国AI研究者60人ほどがロボット兵器開発に手を染める韓国の大学との「絶交」を宣言したという記事が目に止まりました.
ネット上の記事
技術ニュースサイト(英字)の記事
 #知の暴力
毎日の記事から冒頭部分を引用:
「世界30の国・地域の人工知能(AI)やロボット工学の研究者らは4日、AIを用いた軍事技術の研究センターを設置した大学「韓国科学技術院」について「ロボット兵器の開発競争を加速させる動きで遺憾だ」と批判、開発をしないと確約するまで絶交すると宣言した。
 呼び掛けたのは、AIの研究で知られるオーストラリアのトビー・ウォルシュ氏。ロボット研究の中村仁彦・東京大教授ら60人近くが賛同した。」

関連して,このような,新技術の軍事利用に先手を打って禁止する,というアイデアが,科学技術倫理の教科書にあるので紹介します.
Raymond E. Spier編集による“Science and Technology Ethics” (2002)の207-212ページです.
科学の発見を悪用した殺人兵器は、残念ながら現在使用されているものだけでは終わらないだろう。既にレーザーの様々な軍事目的のための応用が考えられている。敵の目をくらます為にレーザーを使用することが、ある時期には真剣に議論されたこともあり、またそれ(レーザー)は「スター・ウォーズ計画」の中で顕著な役割をする。将来の可能性を予測することは難しいが、残念ながら、悪意をもった人間の知恵は多く予期せぬ事態を引き起こす可能性がある。そのような発明の機先を制するのは可能だろうか?

 おそらくは、化学兵器や生物兵器、核兵器という大きな脅威に対する協定にならって、科学の新しい軍事利用を禁止する国際協定を作成する試みをするべきである。そのようなあいまいなものに同意するのが難し過ぎるということになれば、科学の進歩に応じて、何を禁止すべきかを特定する常設の科学委員会によって担保される包括的な協定というものが合意可能かもしれない。新しい兵器の発明が技術的に可能になるおよそ10年程前には、 おそらく科学者集団が新しい科学の危険な応用を特定することができるだろうから、これは実行可能かもしれない。このようにして、新たな殺人兵器が世に出ることを防ぐことができる。
次は原文です.
Unfortunately the possibility of lethal weapons exploiting scientific discoveries will clearly not end with those currently available. Already lasers are being considered for various military purposes. Their use to blind the enemy was at one stage being seriously discussed and they figured prominently in the 'Star Wars' proramme. It is hard to forecast future malevolence, is unfortunately capable of producing many unpleasant surprises. Is it possible to forestall such developments?

Perhaps in the wake of agreements on the major current threats of chemical, biological and nuclear weapons an attempt should be made to draft an internationa1 convention that would prohibit novel military uses of science. If it proves too difficult to agree on anything so vague perhaps one could agree on an umbrella convention, supported by a standing scientific committee which would, as science progresses, identify possible prohibitions. This might be workable since the scientific community can probably identify possible hazardous applications of new science a decade or so before they become technically feasible. In this way the stable door can be shut before the horse has bolted.
関連ブログ記事:この文章の1ページ前の部分からも過去の記事で紹介しています.科学の軍事利用禁止に関する科学者の責任についての記述です.
「軍事研究問題での学術会議の報告案」記事の途中にジャンプ
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