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なぜ #オキュパイ にいかないのか? [社会]

現在の衆院議席は,公文書改ざんと虚偽答弁,それを封印しての解散という幾重もの欺瞞の上にあり,今の国会に法案を審議する正当な資格など無くなっている.にも関わらず,また,法案を提出する行政トップ・安倍首相本人の数々の大ウソが明白であるにもかかわらず,多くの悪法が「強行採決」によって国会を通ってしまうかも知れない.憲法無視の違法状態と言うべきだろう.

これに対する人々の反撃は,この政権と国会のあまりの体たらくに,また幾つもの悪法法案の重大さに十分に見合っているとは思えない.この原因として,ある人はメディアの従順さを,またある人は「民度」をあげつらう.しかし言うまでもなく個々人にとって最も重要なことは,自分に(自分が属する組織に)何ができるかと言うことだ(昨年の記事「それぞれが今の自分の位置から10センチ左へ」も参照ください).

そこで,安倍政権とその政策,法案のひどさを理解している人たちに,そして団体関係者に呼びかけたい.どうすれば延長国会で悪法を止められるか,安倍を退陣に追い込めるか,と言う方法についてである.諸々の悪法を前にして「三選阻止」とか「次の選挙で」などと言っている場合ではない.

表面には現れにくくても,安倍政権に対する怒りを共有する人は相当な数いるはずだ.その人たちの潜在力をどう引き出すかと言うことが肝要だ.怒りを持っていてもどうしたらいいのか分からない,ちょっとやそっと行動したぐらいでは変わらないだろう,という「無力感」こそが行動を抑制していて,まさに無力にしているのではないか.どうすればこれらの膨大な人々をエンパワーすることができるのか,と言うことが焦点だろう.

CNou8JNUAAAdJYu.jpg大規模な集会だけでは,メディアの大方の無視により人々にその情報が届かない.そのためそのような行動があることさえ知りようがない.情報を届ける最後の手段は,例えば国会前の道路を連続的に「#オキュパイ」して,交通だけでなく国会活動に実効的な影響を及ぼし,メディアに報道をせざるをえなくすることだ.このような行動は,目の前の直接的効果を体験できることで参加者をエンパワーする.また祝祭性という重要な効果をもたらす.また,逮捕も恐れない覚悟ある行動は,このニュースを受け取る人に対して #行為によるプロパガンダ の効果を持つ.よく「激しい行動は国民に理解されない」などと言われるが,激しさゆえに説得力を持つと言う逆の要素もあるのだ.

戦争法反対運動での国会前道路の「#オキュパイ」は大きなインパクトがあったが,逆に「あれでも止められなかった」という負の記憶も残った.それを乗り越えられる要素は,このような行動形態の時間的持続性だろう.(右の写真は朝日新聞 映像報道部のツイッターから)

このような民衆行動の形態は,アジアやアラブ圏,南米なども含め,世界中でその効果が証明されている.「日本では無理」,「日本は特殊」と考える方がむしろ偏見と言うべきだろう.

憲法的政治システムの危機と言うべき状態に,行儀の良さを最重視する行動形態に固執するのは,どう考えても民主主義に誠実であるとは思えない.
#超法規的憲法保障

関連記事から:社会評論の短文を転載(戦争法反対運動の私的総括)/地方公聴会での「横浜ゲート」は市民運動の歴史を作った戦争法案の強行採決を阻止するには(再掲)
文献:マイケル・ランドル「市民的抵抗」(新教出版,2003年)
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相良倫子さんのスピーチ [反核・平和]

「沖縄慰霊の日」での相良倫子さんの素晴らしいスピーチは,メディアはもちろん,ネットでも多くの人が取り上げています.「沖縄県の中学生に説教される瞬間の安倍晋三」というコメントで,NHKの中継映像がネットで紹介されています.
shounou.jpg

問題のカットに字幕スーパーの加工をしました.

abe-supertitled.jpg
この,「戦力という愚かな力を持つことで、得られる平和など、本当は無いことを」という,非戦,非武装のメッセージを,護憲派と言われる政党や人々はどう受け止めたでしょうか.「文学的表現」で片付けて,少なくとも当面は,自衛隊の武装を容認するのでしょうか?

rikkenminshu-security.jpg立憲民主党の「外交・安全保障」政策から: 基本政策 – 外交・安全保障
「我が国周辺の安全保障環境を直視し、専守防衛のための自衛力を着実に整備して国民の生命・財産、領土・領海・領空を守ります。領域警備法の制定、周辺事態対処の強化などにより、主権を守るため現実的な安全保障政策を推進します。」

共産党の大会決議から
第3章(20)(2)
かなりの長期間にわたって、自衛隊と共存する期間が続くが、こういう期間に、急迫不正の主権侵害や大規模災害など、必要に迫られた場合には、自衛隊を活用することも含めて、あらゆる手段を使って国民の命を守る。

非武装は理想論だという人もいるでしょうが,よく考えれば「戦力で平和が得られる」との考えこそが理想論」だと分かるはずです.
(当ブログ関連記事から - 新しい順:無人島のために殺し合いゲームまでしなければならないのか?, 安倍政権下「だけ」での改憲反対?, 「防衛」と「侵略防止」, 共産党の大会決議案に「自衛隊を活用」が復活, 伊藤真講演会で「代替防衛」が議論に—久留米大学で, 憲法九条下での国防,etc.)

毎日新聞のサイトから,相良さんの詩を転載します.

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Jアラートは「北朝鮮との対立姿勢を強調」が目的 [反核・平和]

mainichi180622JAlert.gif今日の毎日1面,記事冒頭部分から:
「・・・安倍晋三首相が意欲を示す日朝首脳会談を実現するためにも、訓練を続けて北朝鮮との対立姿勢を強調するのは得策ではないと判断した。」

「対立姿勢を強調」という言葉が政権自身が発したものか,それとも毎日の評価かは判然としないが,何れにせよJアラート訓練に「北朝鮮との対立姿勢を強調する」目的があったことが明示された.やはり先月書いた記事「Jアラート訓練は防災ではなく『招災』」に書いたことが当たっていたようだ.
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辺野古埋め立て,工事進展は見せかけ?? [社会]

akahata180616yamashiro-t.jpg昨日(6月16日)のしんぶん赤旗に,「辺野古,工事進展見せかけ」というタイトルで,高知での山城博治・沖縄県平和運動センター議長の講演での発言を報じている.山城氏は,「秋の県知事選で翁長雄志氏が再選すれば,工事は止まる」とも述べたとのこと.しかし,下に引用した沖縄タイムスの写真のように,護岸工事が進み,埋め立て海域を囲む構造物も出来ており,しかも8月にはここに土砂を投入すると言われているのに,「見せかけ」とはあまりに現実から目を背けるものではないか.

仲宗根勇氏らが再三指摘するように,知事が約束したにも関わらず未だに実行しない「辺野古埋め立て承認撤回」こそ迫るべきではないのか.なぜ知事選まで待たなければならないのか.
仲宗根勇氏のFacebook:辺野古埋め立て承認撤回を求める5度目のうるま市「島ぐるみ会議」・知事要請行動報告(6/15)
https://www.facebook.com/isamu.nakasone.77/posts/2056123067969883

辺野古新基地:伸びる「K4」護岸 響く「工事やめて」の声(6/8)
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/gallery/264316?ph=1
辺野古新基地:土砂投入前に工事中止命令、沖縄県が検討 軟弱地盤対応理由に(6/16)
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/gallery/268182?ph=1
img_65f2f9d8df2021a15634455f1ba5739b52586.jpgimg_bc7aab28cf794bcacad08a364a0909bc253678.jpg
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寺脇研氏の講演と映画「共犯者たち」

sayonaraabe-kurume180610.jpg久留米市役所2階のホールで6月10日に開かれた寺脇研氏の講演では,いろいろと興味深い話があった.その中の一つ,彼が直前に一緒に飲んだという,韓国のジャーナリストチェ・スンホ(崔承浩)氏についての話は特に印象的だった.チェ氏は韓国のMBC放送の記者だったが,イ・ミョンバク(李明博)政権の放送介入・弾圧で解雇され,その後,ムン・ジェイン政権下で解雇撤回・・・どころか,いきなり社長に就任(2017年12月)したという.そのチェ氏が作った,放送が歪められた時代を描いたドキュメンタリー映画『共犯者たち』の日本での上映が始まろうとしている,というのだ.

その映画の内容について,まさにこの講演と同時刻に立教大学で開かれていた,この映画の上映会・シンポジウムのサイトから引用する(末尾の画像からも同じリンク):

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再び「体制保証」について [社会]

trump-kim-sign-18.jpgまさしく歴史的な米朝サミットが開かれ,共同宣言が発表された.英文がいくつもの海外ニュースサイトに出ている.わずか399語,文字数で2000字余りの短いものだ.
Channel NewsAsiaABC NEWS
日本のメディアは「体制保証」と「完全な非核化」との取引のような言い方をしているが,その部分を見てみよう.
President Trump committed to provide security guarantees to the DPRK, and Chairman Kim Jong Un reaffirmed his firm and unwavering commitment to complete denuclearization of the Korean Peninsula.
「体制保証」に当たると思われるのは"security guarantees"であり,正確に訳すれば「安全保障」であるが,もちろん「日米安保」のような意味,つまり北朝鮮を他国からの脅威から守ると言うような意味ではあり得ない.「他国の脅威」とはアメリカ自身が及ぼす脅威に他ならず,要するに「戦争を仕掛けない」と言っているに過ぎない.約2週間前の記事「『体制保証』の言葉は意味を理解して使われているのか?」に書いたように,主権国家の不可侵は国際法の大原則であって,そもそも交渉のテーマであるはずがない.

またメディアは,北朝鮮の非核化は言うが,アメリカの非核化については全くひとことも言わない.まさに「俺は持つきみは捨てろよ核兵器」である.

ともあれ,キム・ジョンウンとトランプが直接会って平和のステップを踏み出したことは素晴らしいことで,この2人と,関係者の努力を称賛したい.
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1401577.gif6/13追記:13日の毎日では「安全の保証を提供」という妥当な訳で報じていました.
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京大学長は米軍資金を容認するのか [仕事とその周辺]

yamagiwa180604mainichi-w1500.jpg京大学長で学術会議会長、そして国大協会長という、日本のアカデミズムの言わば頂点にある山極寿一氏の、軍事研究についての考えが、毎日新聞6月4日付けに詳しく載っている。「そこが聞きたい 軍事研究規制の道筋 一線画す共通の指針を」というタイトルで、京大が3月に発表した基本方針や、これからの規制のあり方について述べている。驚いたのは米軍資金についての次の一節だ。

「米軍の研究資金は研究者の裁量に自由度が高いものもあり、研究成果が何に使われるかを研究者自身が確認できるなら、認めてもいいと思います。」

記者から「京大は1 9 6 7年に『軍からの研究資金は受けない』と学内で申し合わせています。後退では」と問われると、次のように、特許の取得が重要などと枝葉的な議論に逃げている。

「そうではありません。研究内容を審議する委員会を常設し、目的や利用のされ方などを見極めます。委員会は審議で認めたら、その理由を全教職員に説明する義務を負います。中でも、私は特許の取得が重要だと思います。特許があれば研究者自身や所属機関か研究成果の使われ方に対して意見を言え、責任を持てるからです。」

以前の記事「軍事研究問題の重要ポイントは『人間関係資本』」に書いたように、研究者は軍事研究に直接加担しなければいいというだけでは不十分である。専門家としての責任ある社会的発言の義務もある。米軍から資金を受け取っていて、米軍というスポンサーの意向を気にせずにこの責任が全うできると思うのだろうか。

全大学関係者、とりわけ京都大学の皆さんは、山極氏のこのような態度について追及して欲しい。
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山極氏の別の発言に関する記事:国大協会長が「法人化は失敗だった」(3月10日)
軍事研究に関する記事の例:アメリカのトップ大学での軍事研究の歴史
筆者の軍学共同問題についての論文:科学の軍事利用と科学者の抵抗―歴史と運動に学ぶために―(「日本の科学者」2016年7月)
関連スピーチ:2016年10月7日,九大2017年3月,大分
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退職金裁判,最高裁の決定文 [仕事とその周辺]

saikousai180524-1.jpgsaikousai180524-2.jpg退職金裁判で最高裁に上告していましたが,右がその決定文です.「門前払い」です.

昨日(6月4日),佐賀中央法律事務所で東島弁護士と記者会見しました.以下はその配布資料です.
佐賀大学退職金引下げ無効訴訟 ―概要、争点、各判決の内容、批判- (東島弁護士)

最高裁決定について+退職金裁判高裁判決について(豊島)

私の,「最高裁決定について」を,以下に転載します.
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最高裁決定について
  原告 豊島耕一,2018年6月4日

佐賀大学の退職金裁判に関する最高裁決定について,簡単に4点述べます.

1.最高裁が上告文書を真面目に読んだかどうかを検証できない.

我々の上告に対して最高裁から5月24日付けで棄却の決定通知が届けられた. 本文は,棄却の理由として単に民訴法 312 条と 318 条を挙げるのみで,わずか 257 文字にすぎない.我々の上告文がなぜこれらの条項を満たさないかについての議論 は一言もない.従ってこの判断が妥当かどうかを,我々だけでなく第三者も検証で きない.さらにいえば,最高裁が原告の文書を真面目に読んだのかどうか,つまり 真面目に仕事をしたかどうかさえ分からない.

裁判所は,判決文以外では「説明責任」を問われる機会がないので,このような 態度は,「最高裁なのだから正しい」と言うに等しい傲慢なものと言わざるを得ない.

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